サトシ・ナカモトの正体を明かすというHBOのドキュメンタリーを前に、サッサマン氏や飼い猫のミームコインが登場
  • 米ケーブルテレビ局HBOのドキュメンタリー『Money Electric: The Bitcoin Mystery』の放送を控え、暗号資産コミュニティでは、ビットコインの生みの親サトシ・ナカモトの正体について、大きな関心と憶測が巻き起こっている。
  • 予測市場ポリマーケットや暗号資産コミュニティでは、暗号研究者のサッサマン氏がHBOのドキュメンタリーでサトシ・ナカモトとされると考えられている。
  • 放送を前に、レン・サッサマン氏と飼い猫のサーシャとオーディンをテーマにしたさまざまなミームコインがソラナ、イーサリアム、ビットコインのネットワーク上に登場している。

HBOのドキュメンタリーで、誰がビットコイン(BTC)の真の生みの親として特定されるのかが、暗号資産コミュニティで話題となっているが、一部の人たちは、トークンで利益を上げる方法を見つけ出した。

ブロックチェーンベースの予測市場ポリマーケット(Polymarket)の参加者たちが、ビットコインの生みの親サトシ・ナカモトであると考えている暗号研究者レン・サッサマン(Len Sassaman)氏をテーマにしたミームコインが、この1週間でソラナ、イーサリアム、ビットコインのネットワークに登場し始めた。

ソラナとイーサリアムを基盤としたLENトークンは先週登場し、時価総額が数百万ドルに達した後、下落した。4カ月以上前にソラナで発行されたと主張する別のLENトークンは、先週価格が上昇し、7日時点で時価総額は160万ドルを超えている。

サッサマン氏の飼い猫サーシャ(Sasha)をモチーフにしたミームコインも作成された。妻のメレディス・L・パターソン(Meredith L. Patterson)氏が自身のブログでタグ付けしたことから、別の飼い猫オーディン(ODIN)がサッサマン氏の最初の飼い猫だったと主張する人もいる。

イーサリアムとソラナを基盤としたSASHAトークンは、1週間で時価総額が500万ドルを超えた。Xでパターソン氏にミームコインについて問い合わせた暗号資産ユーザーは、返信として寄付用のソラナのアドレスを受け取っている。

ミームコインは、インターネット・カルチャーの一形態として、あるいはミームを祝うために作成されることが多い。コミュニティの力を活用し、ミームに対するユーモアの共有や関心によって、トークンの価値を推進する強力な支持基盤が生まれる。

スマートコントラクトを介して、誰でも数セントでミームコインを発行でき、分散型取引所(DEXTER)によって、流動性が供給され、取引される。

サッサマン氏をテーマにしたミームコインや彼の飼い猫をテーマにしたミームコインは、まだ過小評価されているとの意見もある。

「だが、HBOがドキュメンタリー番組を公開し、@lensassamanがサトシ・ナカモトであると放送すれば、暗号資産の専門家や大手メディアがこぞって彼の名前をあげ、話題にするだろう」と@ariesyuangga氏はXに投稿した。

また@dametime_tradezは「レン・サッサマン氏がサトシ・ナカモトであると発表されれば、この猫は飛ぶように売れるだろう」と投稿した。

HBOのドキュメンタリー番組『Money Electric: The Bitcoin Mystery』は、米時間10月8日に放送予定。ポリマーケットでは7日時点で、サッサマン氏が35%の確率でトップとなっており、ハル・フィニー(Hal Finney)氏とアダム・バック(Adam Back)氏が続いている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:サトシ・ナカモトは2008年のハロウィンの日にビットコインのホワイトペーパーを公開した(Jonathan Borba/Unsplash、CoinDeskが加工)
|原文:Len Sassaman Gets the Memecoin Treatment Ahead of HBO Bitcoin Creator Documentary