取引所ビットゲットのトークンが「市場の不活発性」により52%下落──ビットゲットは補償を約束
  • 暗号資産取引所ビットゲットは、7日のフラッシュクラッシュで損失を被った同社のネイティブトークンであるビットゲット・トークン(BGB)の保有者に対し、補償を行うことを約束した。
  • BGBは、協定世界時午前2時30分頃、15分間で1.14ドルから0.54ドルまで下落した。

暗号資産取引所ビットゲット(Bitget)は、7日に52%も下落した同社のネイティブトークン、ビットゲット・トークン(BGB)の保有者に対し、損失を補償することを約束した。

トレーディングビュー(TradingView)のデータによると、BGBは協定世界時(UTC)午前2時30分頃、15分間で1.14ドル(約171円、1ドル150円換算)から0.54ドルまで急落した。その後1.04ドルまで反発し、本記事執筆時点では1.06ドル前後で取引されている。

フラッシュクラッシュは暗号資産(仮想通貨)市場では珍しくないが、多くの保有者が突然売却を決断する理由を説明するのは難しいことが多い。BGBの場合、ビットゲット・リサーチ(Bitget Research)のチーフアナリストであるライアン・リー(Ryan Lee)氏は電子メールで、「アジアの祝日や(中国の)ゴールデンウィークに起因して全体的に市場が不活発」だったことが引き金となった可能性が高いと述べた。

ビットゲットは、X(旧Twitter)での声明で、暴落の結果損失を被った保有者に全額返金すると表明。24時間以内に補償計画を提供し、72時間以内に返金を処理することを約束した。

リー氏は、「どの資産でも時折の価格下落は予想されることだ(中略)この短期的な下落にもかかわらず、BGBは迅速に安定を取り戻し、その回復力や長期的なポテンシャルに対するコミュニティの信頼を証明した」と述べた。

以前の暗号資産のフラッシュクラッシュの事例では、暗号資産取引所OKXのネイティブトークンであるOKBが、立て続けに清算が発生したことでわずか3分間で50%以上下落した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:TradingView
|原文:Bitget Token Tumbles 52% on ‘Market Sluggishness,’ Exchange Says, While Promising Compensation