- ビットコイン・プロトコルのバビロンは8日に2回目のステーキングラウンドを完了し、預金額を以前の約1000BTCから約2万4000BTCに増加させた。
- このステーキングラウンドは「期間ベース」で、10ビットコインブロックの間続いた。
ビットコインブロックチェーンのステーキングプラットフォーム、バビロン(Babylon)は8日、追加の預金を一時的に受け付けたことで、約15億ドル(約2250億円、1ドル150円換算)相当のビットコイン(BTC)を集めた。バビロンは、新しいプロトコルや分散型アプリケーションに対してそれが構築された元のブロックチェーンのセキュリティを提供する新しい方法として宣伝されている。
今回の急増は、15年の歴史があるビットコインブロックチェーン上で成長している分散型金融(DeFi)エコシステムへの強い需要を示している可能性がある。これまでDeFiはイーサリアムやソラナなどの代替ネットワークに限定されていた。
バビロンの共同創設者で、スタンフォード大学(Stanford University)の工学教授でもあるデイビッド・ツェ(David Tse)氏はCoinDeskにメールで、流入は「予想をはるかに超えるものだった」と述べた。
バビロンのステーキング・ダッシュボードによると、協定世界時(UTC)20時3分の時点で、すでに1万8601BTCがステーキングされており、さらに5419BTCがステーキング・キューで保留中だった。
ステーキング上限は約10ビットコインブロックの間、1時間23分にわたって引き上げられた。唯一の制限は、ユーザーが1回のトランザクションで最大500BTCまでしかステーキングできないことだった(通常、各ブロックには多数のトランザクションが含まれる)。
この構造のため、新しいステーキング預金のラウンドは「期間ベース」と呼ばれた。これは、上限が1000BTCに固定され、1時間14分で枠が埋まった8月の初回募集とは異なる方法だった。
バビロンの目的は、コンセンサスアルゴリズムとしてプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用するチェーンがビットコインに蓄積された豊富な資金から資本を獲得できるようにすることだ。
ビットコインに有用性をもたらすことを目的としたイニシアチブは多数あるが、バビロンもこの1つ。このような有用性はイーサリアムなどのネットワークでは一般的だが、ビットコインブロックチェーンではこれまでほとんど存在しなかった。
このプロジェクトは、昨年12月の1800万ドル(約27億円)のラウンドに続いて、今年5月に7000万ドル(約105億円)の資金調達ラウンドを完了させ、注目を集めた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:デイビッド・ツェ氏(Babylon)
|原文:Bitcoin Protocol Babylon Pulls in $1.5B of Staking Deposits as Cap Lifted