- 約5億ドル相当のさまざまな暗号資産がロック解除となる予定で、供給量増加によって価格に影響が出る可能性がある。
- ロック解除されたトークンは、エコシステム開発のためにチームメンバーや投資家に分配される。
- 過去のデータによると、ロック解除から平均2週間後に大きな価格変動が発生している。
約5億ドル相当のさまざまなトークンが今週、投資家、チーム、エコシステムアドバイザーに解放され、価格に売り圧力がかかる可能性がある。
TokenUnlocksのデータによると、今後7日間に、ワールドコイン(WLD)は約8000万ドル、アービトラム(ARB)は約5100万ドル、アルゲンレイヤー(EIGEN)とアクシーインフィニティ(AXS)はそれぞれ約4000万ドルがロック解除される予定という。
レイヤー2ネットワークTaikoは、1800万ドル相当がロック解除となり、供給量ベースでは全体の15%を占める。
以下は、主なロック解除銘柄。()の数字は供給量に占める割合。
- ARB(2.56%):4897万ドル
- EIGEN(6.01%):4140万ドル
- AXS(6.08%):4155万ドル
- STRK(3.30%):2500万ドル
- TAIKO(15.00%):1824万ドル
- APE (2.31%):1086万ドル
- PIXEL (7.05%):680万ドル
ロック解除は、トークンの供給量を増加させるが、必ずしもすぐに市場に影響を与えるわけではない。
トークン保有者がロック解除されたトークンを売却すると予想する投資家やトレーダーの動きが先走った売りにつながり、トークンのロック解除前、あるいはロック解除と同時に価格が下落する可能性がある。
2023年のTheTieの調査によると、ロック解除による下落のほとんどは、平均2週間後に発生している。
しかし、市場がロック解除をプロジェクト進展のサインと受け止めたり、ステーキングなど即座の売却を伴わない目的で使用されることが期待されれば、価格は安定を保つか、ポジティブな期待から上昇する可能性がある。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:FLY:D/Unsplash
|原文:Altcoin Selling Pressure Looms as $500M in Token Unlocks Scheduled This Week