- イーロン・マスク氏が「政府効率化省(D.O.G.E)」の計画について語ったことで、ドージコインの価格が7%急騰し、7月下旬以来初めて13セントを突破した。
- マスク氏のトランプ氏支持とD.O.G.E.の政治的な影響の可能性により、DOGEへの関心と投機的な取引が活発化している。
イーロン・マスク(Elon Musk)氏がペンシルベニア州での集会で、自らが提案する「政府効率化省(D.O.G.E)」の計画をさらに語ったことから、ドージコイン(DOGE)は10月17日のアメリカ取引時間遅くに急騰した。
このイベントでは、共和党と民主党が対立する重要な州で期日前投票を促した。
DOGEは7%上昇して7月下旬以来初めて13セントを超え、過去24時間の市場全体とビットコインの1%上昇を上回った。1週間の上昇率は22%を超え、すべての主要トークンの中で最高となった。
DOGEの建玉、つまり未決済先物取引の数は50億トークン以上に急上昇し、今後のボラティリティの兆候となった。建玉数の増加と価格上昇は、市場が強気であることを示唆している。
ここ数カ月の間、マスク氏は共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)候補の大統領選挙キャンペーンの主要な支援者として浮上している。同氏は7月以来、PAC(政治活動委員会)に7500万ドル(約112億5000万円、1ドル=150円換算)以上を寄付しており、10月はペンシルベニア州で数回の選挙キャンペーンへの登場を予定している。
D.O.G.E.と略称される提案された政府効率化省は、税金の政府支出をより効率的に行うことを目指す一方で、支出を扱う省庁の合理化も目指す。
マスク氏は17日のタウンホールミーティングで、提案された省は企業と同様に運営できる可能性があると示唆し、成果を上げられない者には罰則を科し、成果を上げた者にはインセンティブを与えると述べた。
暗号資産トレーダーの間では、トランプ氏の勝利により「DOGE」という言葉がさらに話題になり、D.O.G.Eが実際に政府の一部となるのであれば、今後、個人投資家の間でドージコインへの注目と関心が高まるのではないかという期待が高まっている。
「イーロン・マスク氏は、単に『政府効率化省』というミームを、トランプ大統領の承認を得て、現実のものにしようとしているだけだ!」と影響力のあるXトレーダーのtheunipcs氏は16日の投稿で述べた。「そして、その概念が現実のものとなるまで、彼は積極的にその概念を強気に投稿し続けるだろう」。
また、theunipcs氏は18日の投稿で、DOGEの人気が、もともとマスク氏のペットの犬の名前から着想を得たミームエコシステムプロジェクトであるフロキ(FLOKI)の上昇を後押しする可能性もあると付け加えた。
everyone on CT seems to be talking about $DOGE now
— Unipcs (aka 'Bonk Guy') 🎒 (@theunipcs) October 18, 2024
don't forget that bonk guy gave you the playbook days before everyone all of a sudden jumped on the doge bandwagon and realized it is the best thing since sliced bread
it's also worth noting the relative strength from $FLOKI… https://t.co/AJybphVzYM pic.twitter.com/MVTjZqjQ5T
マスク氏は長年にわたりドージコインを支持しており、マスク氏が所有するXやテスラなどの企業で支払い受け入れに関する動きがあると、DOGEが急騰する傾向がある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin Jumps 7% as Musk Touts D.O.G.E at Trump’s Pennsylvania Campaign