本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は4.2。前回申し上げた「①3度目の正直で970万円トライ②サポートラインを割り込み855万円の半値押しまで調整③855万円割り込みダブルトップ完成し750万円を目指す、の3つのシナリオが考えられる岐路」で言えば、まずに②、そして①となった。
これで3月から続く横ばい圏をブレークする挑戦権を得た格好で、このままあっさり大相場に突入する可能性もあるが、本命はレンジ内で何度か跳ね返されて、力をためてから抜けるイメージか。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
前回は①3度目の正直で970万円突破②半値押しの855万円③750万円の全値戻しの岐路に立っており「どちらかと言えば下」と申し上げた。すると、まず三角持ち合いを下抜けたが、855万円の手前でサポートされ、今度は970万円を上抜け1000万円台を回復した。即ち先週の答え合わせは②のち①だった格好だ。
この970万円を無事上抜けた意味は大きく、7月末から8月初にかけての1076万円から686万円への急落からの回復局面が継続していることを示唆し、要は1076万円への挑戦権を得た形となる。
ただ、3月からのレンジ推移ではレンジの上限付近では何度かもみ合うパターンが続いており、今回も仮に最終的に上抜けるにせよ、970万円突破の時の様に何度か跳ね返されて、例えば3度目の正直で上抜けるといったイメージか。
目先は上値余地を探る展開となりそうだが、今回の高値1022万円と7月29日のピーク1076万円の間で1回は跳ね返されそうだ。下は970万円が強めのサポート、更に半値押しの885万円も強めのサポートで、下値余地も限定的か。
評点:4
移動平均線
前回「デッドクロス寸前」と申し上げたが見事に切り返し、実質的にゴールデンクロスしたのに近い形。200日移動平均線もクリアに上抜けている。
評点:5
一目均衡表
まだ3役好転継続中。基準線が転換線に近づいているが、基準線が上向きと前向きに解釈すべきか。
評点:5
ボリンジャーバンド
バンドウォーク発生、解消しそうにも見えるが、上昇トレンドは始まったばかりで大相場が始まった可能性もある。
評点:5
MACD
ダイバージェンスは否定、ゴールデンクロスで両線上向き。
評点:5
RSI
70台で買われすぎゾーン突入。
評点:1
評点
※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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