米StripeのBridge買収はステーブルコインの利用を正当化する:バーンスタイン
  • ブリッジの買収は、パブリックブロックチェーン上でのステーブルコインの使用を裏付けるものだとバーンスタインは報告書で述べている。
  • バーンスタインは、ステーブルコインは現在、国境を越えた決済の最も安価な方法だとしている。
  • このブローカーは、これは大手決済会社による最大の暗号資産関連企業の買収だと指摘した。

10月22日に発表された調査報告書でバーンスタイン(Bernstein)は、大手決済企業ストライプ(Stripe)によるステーブルコイン決済プラットフォームのブリッジ(Bridge)の買収は、パブリックブロックチェーンにおけるステーブルコインの利用を正当化するものだと述べた。

「ブロックチェーンのスケーラビリティの向上に伴い、ステーブルコインは、特に国境を越えた決済において、ブロックチェーンの主要なユースケースとして浮上している」とゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏率いるアナリストチームは書いている。

暗号資産(仮想通貨)のレール上で取引される米ドル建てのステーブルコインは、現在、1~2ベーシスポイントのコストで、最も安価な国際送金手段となっていると報告書は伝えている。

10月20日、米メディアのテッククランチ(TechCrunch)の創設者、マイケル・アリントン(Michael Arrington)氏が、ストライプがブリッジを11億ドル(約1650億円、1ドル=150円換算)で買収する契約を締結したとXに投稿し、その後、両社が認めた。

バーンスタインは、ブリッジの買収は大手決済会社による暗号資産関連企業の買収としては過去最大規模だと指摘した。

ブリッジのような企業は、「企業が通常の決済体験の中でステーブルコイン決済を統合するためのAPIソフトウェアを構築することで重要な役割を果たしている」と報告書には書かれている。

この買収は、「ステーブルコインベースの決済とその魅力的な利点に対する認識の高まり」を浮き彫りにしていると、投資銀行アーキテクト・パートナーズ(Architect Partners)は21日の報告書で述べ、ステーブルコインが非暗号資産企業によってますます使用されるようになると指摘した。

TradFiである銀行システムにとって、「銀行の関与なしの大規模な決済」ほど破壊的な挑戦は考えにくいと報告書は付け加えた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Stripe’s Acquisition of Bridge Validates the Usage of Stablecoins: Bernstein