- ジェフリーズは、ビットコインマイナーであるコア・サイエンティフィックの投資判断を開始し、買い推奨、目標株価19ドルと設定した。
- 同社は、AI企業からの需要急増という最近のトレンドを捉えるのに最適な位置にあるとジェフリーズは報告書で述べている。
- 同社のマイニング事業は利益を上げており、より効率的になっていると報告書は述べている。
コア・サイエンティフィック(Core Scientific)は豊富な電力供給量と強力なデータセンター開発チームにより、急増する人工知能(AI)需要を獲得する上で、他に類を見ないほど有利な立場にあるとジェフリーズ(Jefferies)は10月28日に発表した、このビットコインマイニング事業者の投資判断開始に関する調査報告書で述べた。
ジェフリーズは、コア社の株式を買い推奨とし、目標株価を19ドルに設定した。株式は取引開始直後に1.7%上昇し、13.60ドルとなった。
「多くの大手テクノロジー企業がコアウィーブ(CoreWeave)の動向を注視していると考えられる。コアウィーブの成功は、意思決定者がコア・サイエンティフィックと開発リース契約を結ぶべきであることを確信させるだろう」と、アナリストのジョナサン・ピーターセン(Jonathan Petersen)氏とジャン・アイグル(Jan Aygul)氏は報告書に記している。
コア社は6月、AIハイパースケーラーのコアウィーブと12年間の契約を締結したが、これは業界にとって画期的な取引だった。
このビットコインマイニング事業者はテナントベースを他のハイパースケーラーへと多様化させることが予想されるとジェフリーズは述べ、経営陣が年末までにさらなる発表を行うだろうと指摘した。
この先のAI関連取引の経済性はコアウィーブのリース契約ほど有利ではないかもしれないが、それでも依然として非常に有益だとジェフリーズは述べた。
一方でコア社のビットコインマイニング事業は依然として利益を上げており、効率性も高まっていると報告書には記載されている。
コア社のビットコインマイニング事業の大幅な拡大は見込まれていない。しかし、コア社は時間をかけてASICマイナーの数を安定して確保し、更新し続けると想定されている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:BTC Miner Core Scientific Uniquely Positioned to Capture AI Demand, Initiate at Buy: Jefferies