- ビットコインは、歴史を指針とすれば、アメリカ大統領選挙後に10万ドルを超える可能性が高い。
- ビットコインは、過去のサイクルと比較して過小評価されている。サイクルの安値から計算しても、半減期以降から計算してもそうだ。
暗号資産(仮想通貨)市場は、11月5日のアメリカ大統領選挙の結果を待つ間、ボラティリティが激しい状態が続く可能性が高い。短期的には、これが暗号資産の価格変動を左右するだろう。しかし、状況が落ち着き、過去の投票時のパターンが繰り返される場合、ビットコイン(BTC)は大幅に上昇する可能性が高い。
2009年に誕生したビットコインは、4回目のアメリカ大統領選挙を迎えようとしている。過去3回のデータによると、ビットコインは常に選挙後に上昇しており、選挙当日の価格に戻ることはなかった。この傾向が再び起これば、ビットコイン価格は約1年後にピークを迎えるはずだ。
米大統領選はビットコインの強気材料
2012年:2012年のアメリカ大統領選挙(同じく11月5日に実施)の際、ビットコインは約11ドル(約1650円、1ドル150円換算)前後で推移していた。サイクルのピークは2013年11月に訪れ、価格は約12000%急上昇して1100ドルを超えた。
2016年:4年後を見てみよう。11月第1週にビットコイン価格は約700ドルだった。2017年12月に約1万8000ドルでピークに達し、約3600%上昇した。
2020年:直近の投票である2020年11月の選挙(新型コロナウイルスのパンデミックと重なった)後は、ビットコインは478%上昇し、1年後に約6万9000ドルの高値を記録した。2024年3月には7万3000ドルを超える史上最高値に達した。
各イベントの後、ビットコイン価格は4年前よりもはるかに高くなっており、上昇の規模は縮小し、上昇逓減をもたらしている。1回目と2回目の数字の間の減少率は70%、2回目と3回目の間では87%だ。この傾向が続き、今回の減少率が約90%になると仮定すると、選挙後の上昇は約47.8%となる。これにより、2025年第4四半期にビットコインは約10万3500ドル(約1553万円)に達する可能性がある。
さらなる成長の余地
ビットコインは現在、過去のサイクルと比較して過小評価されていることに留意する必要がある。これは、グラフが示すように2022年11月の暗号資産取引所FTXの崩壊時に記録されたサイクルの最安値から測定しても、4月のマイニング報酬半減期から測定しても同様だ。
実際、これは半減期からの最悪のパフォーマンスのサイクルだ。ビットコインは報酬半減が実施されたときよりもわずか7%高いだけであり、これは上昇逓減理論のさらなる根拠となっている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Tabrez Syed/Unsplash
|原文:Bitcoin Likely to Rally After the U.S. Election, Irrespective of Who Wins, History Shows: Van Straten