暗号資産(仮想通貨)は米時間6日朝、米大統領選の投票が始まるなかで上昇した。
ビットコイン(BTC)は、米時間6日早朝に一時7万ドルを回復し、当記事執筆時点24時間で2.4%上昇した(日本時間6日8時頃には7万ドルを割り、6万9300ドル付近)。
市場ベンチマークのCoinDesk 20 Index(CD20)も1.6%上昇、だがイーサリアム(ETH)は引き続きビットコインを下回るパフォーマンスとなり、イーサリアム/ビットコイン・レシオ(ETH/BTC ratio)は0.03526、2021年4月以来の最低水準となった。
暗号資産関連株も上昇した。4日夜に第3四半期(7-9月期)の決算を発表したセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)は、ビットコインの追加購入を発表し、マイクロストラテジー(MicroStrategy)と同様のビットコイン保有戦略を再度表明したことで26%上昇した。一方、マイクロストラテジーは取引開始直後に7.5%上昇した。
ビットコイン・マイニング企業のマラソン・デジタル(Marathon Digital)、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)、ハット8(Hut 8)は、3~5%上昇。暗号資産取引所コインベース(Coinbase)は3%上昇したが、第3四半期の決算が期待外れだったことで、この数日では約10%下落している。
ナスダックは1%以上、S&P500は0.8%上昇した。金と原油は小幅ながら上昇し、米国債10年物の利回りは7ベーシスポイント上昇して4.36%となった。
世論調査では、米大統領選のみならず、下院選、上院選も引き続き接戦となっている。ブロックチェーンベースの予測市場ポリマーケット(Polymarket)では、ここ数日、激しい変動が続いた後、トランプ氏勝利のオッズが再び大幅に上昇し、現在は62%。一方、ハリス氏勝利のオッズは38%となっている。共和党が大統領選、下院選、上院選のすべてで勝利する確率は39%、一方、民主党が全勝する確率は16%となっている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Bitcoin Breaks Above $70K as Crypto and U.S. Stocks Move Higher Early on Election Day