ソラナが17%上昇、時価総額第4位に──トランプ氏勝勢でETFへの期待が再燃
  • ソラナの価格は、7月にCboeがSECに提出した書類によってヴァンエックと21シェアーズから上場が申請されているソラナETFへの期待が高まったことにより、24時間で17%上昇した。
  • この楽観的な見方は、トランプ政権下でより暗号資産に友好的な規制環境が整うという期待感によるものだ。SOLが時価総額でETHを追い抜き、1000ドルに達する可能性もあると予測されている。
  • SOLは価格高騰で、時価総額が850億ドル以上に増加し、4番目に大きなトークンとなった。

ドナルド・トランプ(Donald Trum)氏がアメリカ大統領選挙でカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏をリードしていることから、ETF(上場投資信託)の承認がまもなく行われる可能性が高まり、ソラナ(SOL)は過去24時間で17%上昇した。

「市場は依然として共和党の圧勝を大幅に過小評価しており、業界にとっての上昇は、以前の予想よりもはるかに高い可能性が高い」とシンクラシー・キャピタル(Syncracy Capital)の共同創業者ダニエル・チャン(Daniel Cheung)氏はXで述べた。「ソラナのETFは2025年第1四半期に実現する可能性が高く、SOLはイーサリアム(ETH)を(時価総額で)追い抜き、1000ドルで取引できる立場になるだろう」。

暗号資産(仮想通貨)ベンチャーファンド、Stratos の共同創業者レニック・パリー(Rennick Palley)氏は、7月にCoinDeskに対し、投資家が広く「トランプ政権ではトークンは有価証券とみなされない」と信じていることから、SOLは「ETFの次のトークンになる可能性が高い」と語った。

7月初旬、シカゴ・オプション取引所(Cboe)はアメリカ証券取引委員会(SEC)に19b-4の書類を提出し、6月下旬に申請されたヴァンエック(VanEck)と21シェアーズ(21Shares)によるソラナ現物ETFの承認を求めていた。

SOLは11月6日早朝に185ドルを超えた。時価総額は850億ドル(約13兆1750億円、1ドル=155円換算)を超え、バイナンスコイン(BNB)を追い抜き、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ステーブルコインのテザー(USDT)に次ぐ第4位のトークンとなった。

BTCは8.4%、ETHは6%上昇した。幅広いトークンを対象とした流動性指数であるCoinDesk 20指数(CD20)も7%上昇した。

Coingeckoのデータによると、過去24時間の取引高は88億ドル(約1兆3640億円)を超えた。その前の24時間では32億ドル(約4960億円)だった。

この急騰は、共和党のドナルド・トランプ氏が激戦州でリードし、大統領就任に近づいたことを受けて起こった。

トランプ氏の勝利は、暗号資産規制の緩和や起業家のためのビジネス環境の改善が期待されることから、業界の長期的な成長にとって強気材料だと広く受け止められている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Sam Kessler/CoinDesk
|原文:Solana Jumps 17%, Flips BNB Chain Token, as Trump’s Lead Renews ETF Hopes