- ビットコイン対ゴールドの比率は、2022年2月以来最大の1日の上昇を記録した。
- 新たな上昇トレンドは、ビットコインの今後のパフォーマンスの向上とゴールド(金)からの資金移動の可能性を示唆している。
1週間前、CoinDeskは、ゴールド(金)が強気の局面を失うにつれ、ビットコイン(BTC)の価格上昇の勢いはさらに加速し、市場価値でトップの暗号資産への資本の移転が促されるだろうと報じた。
重要な瞬間が訪れたようで、1ビットコインのドル価格と金の1オンス当たりの価格の比率の最新動向によると、年末までにBTC価格が8万ドル、あるいはそれ以上に上昇し続けるという見方が強まっている。
暗号資産(仮想通貨)支持派の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がアメリカ大統領選挙で勝利した11月6日、この比率は12%急騰し、TradingViewによると2022年2月28日以降でゴールドに対するビットコインの単日パフォーマンスとしては最大の伸びを記録した。
さらに重要なのは、6日の急騰により、3月と6月の高値を結ぶトレンドラインで特定された8カ月に及ぶ下降トレンドの終焉が確認されたことだ。
この急騰は、投資家が保有資金をゴールドからビットコインに再配分していることも一因となって、ビットコインがゴールドに対して再びアウトパフォーマンスしていることを示唆している。
「ビットコインとゴールドの比率を分析すると、3月以来のゴールドのパフォーマンスが優れていることを示す下降トレンドが反転し始めていることが分かる。世界的に、投資家は通貨の価値下落に対するヘッジとトランプ相場への参入にますます注目するようになり、どちらもビットコインに有利に働くだろう」と人気ニュースレター『Crypto Is Macro Now』の著者、ノエル・アチェソン(Noelle Acheson)氏は述べた。
また、トランプ大統領就任により、暗号資産業界に対する規制が明確化され、機関投資家の採用が増加することが予想されるため、BTCも恩恵を受けるだろう。トランプ政権が戦略的なビットコインの備蓄を構築するという憶測もある。
一方、ゴールドの行方はというと、トランプ大統領就任により金利上昇が予想されることから、その魅力が損なわれる可能性が高いだろう。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Tradingview/CoinDesk
|原文:This Metric Points to Rotation From Gold to Bitcoin