トランプ氏、シルクロード創設者よりも1月6日の抗議者らを恩赦する可能性が高い:ポリマーケット

ポリマーケット(Polymarket)の賭けのデータによると、トランプ氏の2期目の政権下では、シルクロード(Silk Road)創設者のロス・ウルブリヒト(Ross Ulbricht)氏よりも1月6日の抗議者らが恩赦を受ける可能性が高い。しかし、その差はわずかだ。

ポリマーケットでは、1月6日の抗議者らが恩赦を受ける確率が86%、ウルブリヒト氏が恩赦を受ける確率が78%と見積もられている。

トランプ氏は1月6日の抗議者らについて、自身の支持者を不当に標的にしていると主張する「二重の司法制度」アプローチのわなにかかったと公に論じている。同氏は同様に、自身が政治的動機に基づく起訴に直面していると信じている。

トランプ氏は1月6日の出来事を「愛の日」と位置づけ、自身の支持者らは単に「不正な」選挙に対応していただけだと主張している。

選挙活動中、トランプ氏はロス・ウルブリヒト氏の刑期を服役済みに減刑する(恩赦とは異なる)こと、そして再選された場合に1月6日の被告人らに対して恩赦を与えることを約束しており、こうした行動を政府の行き過ぎに対する自身の反対と個人の自由への支持の一環として位置づけている。

CoinDeskが当時報じたように、トランプ氏がリバタリアン全国大会で行った、シルクロードという市場の創設をめぐって終身刑を宣告されたロス・ウルブリヒト氏を釈放するという約束は、参加していた聴衆から強い支持を得た。

トランプ氏はウルブリヒト氏を釈放すべきだと考える具体的な理由を示さなかったが、多くの人々は、分散型で検閲耐性のあるシステムとしてのビットコインの可能性を示したシルクロードの創設に関連する非暴力的な犯罪に対して、仮釈放なしの二重終身刑は過剰だと捉えている。

ウルブリヒト氏の母親は同氏を釈放するための活動を主導している。母親は、他のシルクロード関係者の一部にはより寛大な刑が下されているとして、特にこれと比較してウルブリヒト氏の刑は憲法修正第8条の下で残酷かつ異常な刑罰と見なされる可能性があると主張している。

ポリマーケットの契約は恩赦に関するものだが、1月6日の抗議者らとは異なり、トランプ氏はウルブリヒト氏に対して恩赦を約束していないことに注意すべきだ。ウルブリヒト氏は恩赦と減刑のどちらでも釈放されるが、トランプ氏がこれを実行した場合、用語の不一致はがUMA(ユニバーサル・マーケット・アクセス)の争いにつながる可能性が高い。これは、契約の文言が慎重に書かれていない場合に起こるものだ。

これら2つのグループ以外に、ポリマーケットではトランプ氏が自身を恩赦する確率が14%、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏を恩赦する確率が6%と見積もられている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:ロス・ウルブリヒト氏
|原文:Donald Trump More Likely to Pardon Jan. 6 Protestors Than Silk Road Founder: Polymarket