カルダノ、35%急騰──ホスキンソン氏が米暗号資産政策への支援を表明

カルダノ(ADA)は過去24時間で33%急騰し、ビットコイン(BTC)や他の主要暗号資産(仮想通貨)を上回るパフォーマンスを示した。これは、創設者のチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏がトランプ政権下でアメリカの暗号資産政策の形成を支援する計画を明らかにしたことで、投機的な賭けが増加したためだ。

カルダノは4月以来初めて58セント(約87円、1ドル150円換算)を超え、7日間の上昇率は77%を超えた。取引高は8日金曜日時点では24時間で3億ドル(約450億円)だったのに対し、9日土曜日には33億ドルに急増した。

カルダノ価格に連動する先物取引の未決済建玉は8億5800万ADA、つまり現在価格で5億ドル(約750億円)以上に急増した。未決済建玉は未決済の先物契約の数を表すもので、将来的なボラティリティの高まりを期待して新たな資金が当該資産に流入していることを示す。

こうした動きは、全体的に強気な週に行われた。この1週間は、共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がアメリカ大統領に選出され、米連邦準備制度理事会(FRB)が7日に新たに利下げを行っており、主要なトークン全体の上昇が支えられた。

しかし、カルダノをめぐる投機的な熱狂の急増は、8日のポッドキャストでホスキンソン氏がトランプ政権下でアメリカの暗号資産政策を支援する計画を明らかにしたことを受けたものである可能性が高い。

ホスキンソン氏はXのポッドキャストで、「ワシントンDCの議員らと協力するのに多くの時間を費やし、業界の他の主要なリーダーらと共に暗号資産政策の育成と促進を支援するつもりだ」とし、「我々はこれをしなければならない」と表明した。

このポッドキャストでホスキンソン氏はさらに、カルダノの開発ラボであるインプット・アウトプット(Input Output)が政策開発を支援するために現地オフィスを設置するとし、トランプ氏が就任した際には実際の政策形成の「一部となることを望んでいる」と述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Cardano’s ADA Rockets 35% as Hoskinson Says He’s Helping U.S. Crypto Policy