ドージコインが今週62%急騰、2020年実績からは更なる上昇の可能性あり:CoinDeskアナリスト
  • ドージコインによる現在の価格パターンは、2020年終盤および2016 年に見られたパターンをなぞっている。
  • 2021年1月初旬以来となる、強気のクロスが発生すると見込まれる。

主にネット上で流行するミームをテーマとした暗号資産(仮想通貨)として世界最大のドージコイン(DOGE)は、今週 62%値を上げ、すでに2月以来では最高となるパフォーマンスを記録し、急上昇中である。

ドージコインの価格を表した週次チャートを詳しく見てみると、2020年終盤から2021年5月初旬までに 1500%の価格高騰で73セント(約111円、1ドル=153円換算)まで上昇した時のパターンをなぞっていることが分かる。

直近のドージコインによる急騰は、米大統領選の幕引きおよび1年間にわたる横ばいの後に起こっており、これは2020年終盤と2016年に見られたパターンを彷彿とさせる。

単純移動平均線は、50 週間のものが100週間を上回りそうだ。テクニカル分析で見られるこのパターンがは、これまで及び腰になっていたモメンタムを重視するトレーダーたちに対して青信号を発するものだ。同様の強気のクロスオーバーは、2020年11月の米国選挙後に発生している。

過去の実績を参考にすると、ドージコインは今後数週間で値上がりを続け、2021年の73 セント(約111円)を超える新たな最高値をつける可能性がある。

この前向きな見通しは、他の指標によっても裏付けられる。たとえば、14週間の相対力指数は70を超えて急上昇しており、強い上向きの勢いが示されている。この閾値は、2021年の強気相場に見られた、乗り遅れまいとする心理から買いが続くFOMOの状態を示している。

ミームコインは一般に、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの市場を代表する暗号資産よりもボラティリティが高く、急激な変動が多いことに注意が必要だ。この変動が激しいという性質のため、トレーダーはポジションを常に注視し、ストップロス戦略などのリスク管理を厳守する必要がある。

DOGE seems to be repeating the 2020 pattern to the T. (TradingView/CoinDesk)

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:brixiv/Pixabay
|原文:Dogecoin Price Spikes 62% This Week—2020 Pattern Suggests DOGE Could Rocket Even Higher: Godbole