- ビットコインが最近サウジアラムコを抜いて世界第7位の資産となった。
- ビットコインのドミナンスが最高記録を更新し続け、最近61.38%に到達した。
- アメリカの現物ETFが過去6取引日で47億ドル以上の純流入を記録した。
ビットコイン(BTC)が好調だ。
ビットコインは、時価総額で世界第7位の資産となり、石油大手サウジアラムコを抜いた。暗号資産業界におけるドミナンスは61.38%で最高記録を達成し、価格は13日に9万3000ドル(約1442万円、1ドル155円換算)を超える史上最高値を記録した。
最近の成功の大きな要因は、アメリカのドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領が選挙活動中に示した暗号資産(仮想通貨)に対する前向きな姿勢にある。14日時点で、共和党が下院を制したことで三権(大統領職と議会上下両院)を掌握し、好意的な規制による暗号資産価格に対する良い兆しとなっている。
ビットコインの成功のもう一つの要因は、アメリカの現物ETF(上場投資信託)への大規模な資金流入だ。過去6取引日で、ビットコインETFは驚異的な47億ドル(約7285億円)の純流入を記録しており、13日だけでも5億1010万ドル以上の流入があった。Farsideのデータによると、1月の導入以来の流入総額は282億ドルに達している。
現物ETFの導入以来、これらがベーシストレードの一部なのか、あるいは純粋なロングポジションなのかという疑問が提起されてきた。しかし、年が経つにつれ、投資家はベーシストレードから離れつつあるようだ。ベーシストレードは時間とともに規模が縮小していく、ポジション全体での中立を目指す戦略だ。
アナリストのチェックメイト(Checkmate)氏は、需要の大部分がETFから来ているという説を支持している。
チェックメイトはX(旧Twitter)への投稿で、「ビットコインETFは現在、ビットコイン需要の圧倒的に大きな主要原動力であり、長期保有者による売りのほぼすべてを吸収している。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の未決済建玉は大きく伸びていないことから、これが現物主導の上昇であることを裏付けている」と述べた。
ブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は取引高で記録を更新し続けており、ブルームバーグのシニアアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏によると、初めて50億ドル(約7750億円)に達した。
バルチュナス氏は、「状況が落ち着いてきたと思っていたが、そうではなかった。IBITは今日初めて50億ドルの取引高を記録した。今日、これを上回る取引があったのは3つのETFと8つの株式だけだ。今週3日間で130億ドルに達した。同業他社も取引高が増加しているが、規模は小さい。FBTCは10億ドルで、3月以来で1日あたりの取引高としては最大となった」と述べた。
イーサリアム(ETH)も、アメリカの現物ETFへの関心が改めて高まっている。Farsideのデータによると、14日にさらに1億4690万ドル(約228億円)の流入があり、純流入総額は2億4170万ドルに達した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Delphine Ducaruge /Unsplash
|原文:U.S. ETF Inflows Hit $4.7B Over 6 Days as Bitcoin Becomes 7th-Largest Asset in the World