ビットコインETFが史上3番目の資金流出、過去2回は底打ちを示唆
  • 米国上場のビットコインETFは、上場以来3番目に大きな資金流出を記録、4億ドル以上が流出した。
  • 4億ドルを超える資金流出のたびに、ビットコイン価格は底を打っている。5月1日と11月4日にもその傾向が見られた。

米国上場のビットコイン(BTC)ETFは、Farsideのデータによると14日、4億700万ドル(約630億円、1ドル154円換算)が流出、これは上場以来3番目に大きな流出だ。

ビットコインは13日に9万3000ドル超えの史上最高値を記録、現在はやや反落している。

通常、ビットコインが史上最高値を更新すると、投資家は利益確定を行う傾向があり、反落はそれほど懸念すべきものではない。Glassnodeのデータによると、過去3日間で投資家は150億ドル(約2兆3100億円)相当を利益確定した。ビットコインは、ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利して以来、25%超も上昇している。

ブラックロック(BlackRock)のビットコインETF「IBIT」には1億2650万ドルが流入し、11月7日以降の強い流入傾向が続いている。一方、フィデリティ(Fidelity)の「FBTC」は1億7920万ドルが流出、ビットワイズ(Bitwise)の「BITB」は1億1390万ドルが流出、アーク(Ark)の「ARKB」は1億6170万ドルが流出、グレイスケール(Grayscale)の2つのETFは合計7490万ドルが流出した。

今年1月のスタート以来、14日はビットコインETFにとって3番目に悪い日となった。興味深いことに、ビットコインETFから4億ドル超の資金流出があったのは、これまでに米大統領選投票日直前の11月4日(5億4110万ドル)と5月1日(5億6370万ドル)の2回だけ。11月4日、ビットコインは6万7000ドル付近で底を打った後、9万3000ドル超まで急騰した。5月も6万ドル弱で、底を打っている。

ビットコインETFからの資金流出が再び底を意味し、同じことが繰り返されるのかどうか、今後の推移を見守る必要がある。

一方、イーサリアム(ETH)ETFは、約2週間ぶりの資金流出となり、320万ドルが流出した。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Glassnode
|原文:Bitcoin ETFs Witness Third Highest Outflow Since Launch, the Other Two Times Foreshadowed Price Bottoms