BONKが16%上昇、史上最高値を更新──トレーダーはさらなる上昇を予想
  • BONKは16%上昇とコインベースでの取引高の大きさで注目を集めており、取引高はドージコインや柴犬コインなどの他のミームコインを上回っている。
  • テクニカル分析では、BONKがもみ合いからブレイクアウトしたことが示されており、上昇余地を示唆している。BONKは競合コインと比較して過小評価されているとみられている。
  • デフレ的な行動はBONKの価値を高めることを目指したもので、12月までに1兆枚のバーンが目標だ。

ビットコイン(BTC)の史上最高値更新や、影響力のある暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)とロビンフッド(Robinhood)でミームコインの上場が続いたことで、時価総額の大きいミームコインへの注目が再び高まっている。BONKはトレードへの関心の再燃と非常大きなトークンバーン(焼却)の目標により史上最高値を更新した。

BONKは過去24時間で16%上昇しており、主要暗号資産や時価総額の大きいミームコインの中でトップの上昇率を記録した。取引高は26億ドル(約4030億円、1ドル155円換算)に達しており、ソラナベースの犬モチーフのトークンとしては比較的大きな数字だ。

コインベースでは、過去24時間のBONKの取引高が3億8400万ドル(約595億円)を記録。ミームコインとしてはトップで、ドージコイン(DOGE)やペペ(PEPE)、柴犬コイン(SHIB)、ドッグウィフハット(WIF)を上回った。これは、コインベースでの個人投資家と機関投資家のBONK選好が高まっていることを示している。

[CoinGecko]

ミームコインは、テクニカルの裏付けがあるというよりは、ウイルス的なマーケティングやコミュニティの熱狂、主にナラティブ(物語)に基づく投機的な取引によって急激な価格上昇を見せることが多い。

CoinDeskが2023年初頭に報じたように、BONKは取引所FTXの崩壊後の2022年12月に、ソラナエコシステムの開発者22人によって作成された。

トレーダーの見解

価格チャートデータによると、BONKはもみ合いパターンをブレイクアウトし、SOL/USDの取引ペアに対して週足チャートでトリプルボトムからの反発を示している。BONKのコア貢献者である@iamkadenseがX(旧Twitter)の投稿で、BONKに対する強気の見方の一環として指摘した。

この見方は、ソラナ(SOL)パフォーマンスが全体を上回っていることで、より広範なエコシステムへのベータ投資としてBONKに対する注目が集まる可能性があるというものだ。これは需要の高まる時期によく見られる市場行動だ。

トリプルボトムは、テクニカル分析で使用される強気のチャートパターンで、3つの等しい安値の後にレジスタンスをブレイクアウトすることが特徴だ。

@theunipcsのようなトレーダーは、低単位バイアス、コインベースでの取引高、ドージコインや柴犬コインと比較すると低い時価総額が、新規トレーダーにとってのBONKの魅力を高めていると指摘している。@theunipcsはBONKで1万6000ドル(約248万円)を1800万ドル(約28億円)以上に増やしたことで有名で、現在もそのポジションを保有している。

@theunipcsはXの投稿で、「我々が目撃しようとしているのは、前回このような個人投資家の流入と熱狂が起きたときのようなことだ。つまり、ドージコインが900億ドル(約14兆円)、柴犬コインは430億ドルで時価総額の史上最高記録に達したときのことだ」と述べ、「BONKの現在の時価総額は36億ドル(約5580億円)で、これは現時点でドージコイン、柴犬コイン、ペペと比較して非常に過小評価されていることを意味する」と指摘した。

@theunipcsは、「これは成長の余地が大きいことを意味する」と述べた。

トークンバーン

一方、ソラナ界隈では、トークン供給量を減少させることを目的とした多くの活動をめぐりBONKへの関心が高まっている。これは歴史的に価格上昇に寄与してきた動きだ。

BONKを持ち続ける支持者の分散型グループであるBonkDAOは最近、流通供給量から1000億枚をバーン(焼却)している。また、12月に1兆枚をバーンすることを目標としている。これらにより、希少性によって価値が高まる可能性がある。

BONKの@iamkadenseはXの投稿で、「7.7兆BONKがすでにバーンされており、さらに日々10億枚以上のバーンが続いている。昨日、BONKbotが20億BONKを焼却しており、BERNトークンも再び急速にBONKをバーンしている」とし、「1000億枚がバーンされたばかりで、BONKmas(BONKとクリスマスを掛け合わせた造語)のために1兆枚がバーンされる予定だが、コミュニティはそこで止めないかもしれない」と述べた。

こうしたバーン用のトークンは、ある機能または一連の機能にBONKを利用するソラナエコシステム内のアプリケーションに由来する。

ツイートによると、これらにはドラゴンテール(Dragontail)で行われた賭け、BONKmarkを使用して送信されたクリスマスカード、ライブボンク(LiveBonk)で行われた取引など、BONKのXアカウントで指定されたアプリケーションに関するバーンが含まれる。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Bonk Inu
|原文:BONK Jumps 16% to Record Highs as Traders Eye Even More Gains Ahead