- ビットコインの急騰にもかかわらず、ある分析では、価格は20万ドルまで上昇する可能性があるとしている。
- BCAリサーチは11月14日のメモで、260日間のフラクタルパターンに基づく指標は、過去の強気相場のピーク時に見られた水準にはほど遠いと述べた。
ビットコイン(BTC)は依然として10万ドルを下回っているが、ある企業は、現在の市場価格9万ドルから2倍以上に値上がりする可能性があると自信を持って予測している。
そう、読んだとおりだ。BCAリサーチ(BCA Research)によると、ビットコインの最終的な目標価格は20万ドル以上になる可能性があるという。
この予測は、ビットコインの価格変動に現れるパターンの尺度である「260日フラクタル次元複雑性」に基づいている。現在この指標は1.20を大きく上回っており、それより低い場合は強気相場のピークが近いことを示す。BCAリサーチは、今回、このレベルを下回るには、20万ドルを超える価格になる必要があると示唆している。
この指標は、260日間の価格変動の複雑さを測定するものだ。フラクタル次元を数値化して導き出されるシグナルであり、フラクタルとは、さまざまなスケールで現れるパターンで、自然界や数学でよく観察されるものだ。金融市場では、フラクタル分析により繰り返されるパターンを特定し、予測を行う。
フラクタル次元複雑性が高くなるほど、価格動向の解釈が難しくなり、市場の動きが予測しにくくなる。数値が低下すると、価格パターンが予測可能になり、安定性が増していることを示唆する。数値が低いと、市場に安心感が生まれ、価格が特定の方向に動き続けるという誤った感覚がトレーダーの間で生まれることがある。このような状況は、通常、強気相場のピークで見られる。
「ビットコインは選挙をきっかけに上昇したが、260日間の複雑性は、暗号資産の冬の始まりを告げる1.2レベルにはまだ達していない」とチーフストラテジストのダヴァル・ジョシ(Dhaval Joshi)氏が率いるリサーチチームは11月14日、顧客向けのメモで述べた。そして、「短期的には反動が予想されるものの、ビットコインの構造的な上昇トレンドは変わらず、最終的には20万ドル以上になるだろう」と付け加えている。
同チームは、ビットコインのネットワーク効果の価値は大幅に上昇する可能性があり、世界の富が増大するにつれ、ゴールド(金)とビットコインのネットワーク効果の価値も増加するだろうと述べた。
「ゴールドとビットコインの両方の場合において、そのネットワーク効果は、それらが法定通貨制度において所有すべき没収されない資産であるという集合的信念から生まれている。そして、総資産の一定割合は、ハイパーインフレ、銀行システムの破綻、または国家による収用に対する保険として、これらの没収されない資産で保有されなければならない」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Near a Record High Might Be Just Half the Journey as BCA Research Signals $200K