- SOL/BTCの長引く三角持ち合いは、強気のブレイクアウトで終了した。
- ソラナベースの分散型取引所は、イーサリアム、ベース、BSCの合計取引高を上回る過去最高の週次取引高を記録した。
最高の取引は、価格トレンドの方向性がファンダメンタルズと完全に一致したときに起こると言われている。ソラナとビットコイン(SOL/BTC)の比率は、そのような稀なケースの1つであり、ソラナ(Solana)ブロックチェーンの同様に印象的な活動によって支えられた強気な価格パターンを示している。
ブレイクアウト
SOL/BTCの比率は、先週1%以上上昇し、テクニカル分析で「三角持ち合い」と呼ばれる狭い価格帯を抜け出した。
このブレイクアウトは、弱気派との8カ月にわたる膠着状態から、強気派がようやく価格形成を主導する意思を示していることを意味する。言い換えれば、持続的な上昇トレンドが期待できそうだ。
トレンドの変化と強さを示す指標であるMACD(マックディー:移動平均収束拡散)はゼロを上回り、新たな上昇トレンドの兆しを示している。
ファンダメンタルズが裏付け
ソラナが最終的にイーサリアムに取って代わり、トップのスマートコントラクトブロックチェーンとなるかどうかは依然として議論の的だ。しかし、1つだけはっきりしていることがある。それは、ソラナが小口投資家がミームコインを取引する場として定着していることだ。これは、取引高の急増がSOLの強気な見通しを裏付けていることからも明らかだ。
ソラナを基盤とする分散型取引所(DEX)の11月17日までの7日間の累計取引高は416億ドル(約6兆4480億円、1ドル=155円換算)に達し、前週の2倍以上に増加し、過去最高を記録したことが、Artemisのデータで明らかになった。
ソラナのブロックチェーンだけでも、イーサリアム(Ethereum)、ベース(Base)、BSCの3つのDEXの累計取引高379億ドル(約5兆8745億円)を上回った。そのうちイーサリアムは143億ドル(約2兆2165億円)、残りの2つはそれぞれ110億ドル(約1兆6500億円)超だった。
さらに、ソラナはイーサリアムよりも比較的安価であることが知られているにもかかわらず、フリー収益の面でライバルたちと競い合っています。例えば、ソラナベースの分散型取引所レイディウム(Raydium)は、DefiLlamaによると、7日間で7283万ドル(約112億8865万円)の取引手数料を稼ぎ出しており、これはイーサリアムの6700万ドル(約103億8500万円)を8%上回る額だ。一方、ビットコイン(Bitcoin)は7日間で約1500万ドル(約23億2500万円)の取引手数料を稼ぎ出している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:SOL Looks Set to Outperform BTC as Solana-Based DEXs Register Record $41B in Trading Volume: Godbole