- カルダノ(ADA)は、2022年5月以来の高値を更新した。
- オンチェーンの活動を見ると、大口トレーダーが価格上昇に参加していることがわかる。
ビットコイン(BTC)が初めて10万ドルに迫る中(11月22日に9万9000ドルを突破)、資本がアルトコインに流入し、暗号資産(仮想通貨)市場全体が盛況となっている。
こうした盛り上がりのなか、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)型スマートコントラクトのブロックチェーンであるカルダノ(Cardano)のネイティブトークン、ADAが注目を集めている。このトークンは過去24時間で10%上昇し、22日の朝にはコインベース(Coinbase)その他の取引所で90セントで取引された。CoinDesk Indicesのデータによると、これは2022年5月以来の高値だ。
今週に入ってからADAの価格は22%上昇し、年初来の利益は152%に達した。これにより、トークンの時価総額は308億5000万ドル(約4兆7817億5000万円、1ドル=155円換算)に達し、世界第10位の暗号資産となった。一方、より広範な暗号資産市場の指標であるCoinDesk 20指数(CD20)は、今週14%、今月に入ってから58%上昇している。
ADAの上昇は、1000万ドル(約15億5000万円)以上のトークンを持つクジラ(大口投資家)による継続的な蓄積を伴っている。タガス・キャピタル(Tagus Capital)によると、現在、クジラはADAを120億ドル(約1兆8600億円)以上保有している。
オンチェーンの活動でクジラや機関投資家の関与が確認されており、この上昇は持続する可能性があることを示している。アナリティクス企業イントゥ・ザ・ブロック(IntoTheBlock)のデータによると、ADAが関与する大口取引の数は2週間で300%急増している。
これは「機関投資家の関心が高まっている」兆候だと、タガス・キャピタルは日刊ニュースレターで述べ、大口取引の急増に言及した。「この勢いの一部は、以前にも述べたように、カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏が、暗号資産に友好的な政策を掲げるトランプ政権との潜在的な協力関係を示唆したことによるセンチメントが主導している」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Cardano’s ADA Leaps to 2.5-Year High of 90 Cents as Whale Holdings Exceed $12B