ハッシュポート、「EXPO2025デジタルウォレット」の国外提供開始

Web3開発を手掛けるハッシュポート(HashPort)は11月25日、大阪・関西万博公式アプリ「EXPO2025デジタルウォレット」の国外提供を開始したことを発表した。同時に日本政府観光局(JNTO)は、NFTを活用した初の海外向けプロモーションを実施する。

同アプリは2023年10月の国内提供開始から約1年を経て、App StoreとGoogle Playを通じてグローバル展開される。ハッシュポートによると、サービス提供国すべてでダウンロードが可能となる。ただし、一部機能については海外ユーザー向けに制限が設けられている。

JNTOによるNFTプロモーションは、2024年11月25日から2025年10月13日まで実施される。プロモーションでは、万博のサブテーマである「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」に関連した観光体験や地域のランドマークを題材とした現代水墨画アートを、NFTとして発行する。

NFTは北海道から沖縄まで10地域20種類が用意され、EXPO2025デジタルウォレットのWebブラウザ版を通じて無償で取得できる。JNTOは英語、繁体字、簡体字、韓国語の4言語で特設サイトを開設し、掛け軸の世界観を通じて日本の観光地を紹介する。

なお、ハッシュポートがEXPO2025デジタルウォレットで協賛・提供するのは「ウォレットID基盤」「SBTデジタルパスポート」「Web3用ウォレット」の3つのサービス。

ハッシュポートの子会社ハッシュパレット(HashPalette)は、レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」を開発するアプトス・ラボ(Aptos Labs)による買収が発表されている。これに伴い、EXPO2025デジタルウォレットで使用されているパレットチェーンの機能も、順次アプトスに移行される予定だ。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから