ビットワイズ、ソラナ現物ETFレースに参戦

暗号資産(仮想通貨)投資会社のビットワイズ(Bitwise)は11月21日、アメリカでソラナ(SOL)現物ETF(上場投資信託)の提供に向けて大きく前進した。

アメリカ証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、ビットワイズはソラナETFの提供を目指している4番目の投資会社となり、10月に申請したカナリー・キャピタル(Canary Capital)、6月に申請したヴァンエック(VanEck)と21シェアーズ(21Shares)に続くことになる。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のホワイトハウスへの復帰により、暗号資産業界への期待が再設定され、かつては遠い存在だった規制案がより現実味を帯びてきた。現SEC委員長のゲリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏は、トランプ氏が大統領に就任する1月20日に退任する予定だ。

その案の1つは、イーサリアムネットワークのETHと同じようにソラナネットワークで取引するための燃料であるSOLが、ウォール街の投資家が簡単に取引できるようにETFに包まれる可能性があるというものだ。

ビットワイズはすでに、アメリカでは一般的にコモディティとして扱われている2つの暗号資産であるビットコイン(BTC)とETHに連動するさまざまなETFを提供している。また、エックス・アール・ピー(XRP)や今回のようなより物議を醸す暗号資産を対象としたETF申請を行うなど、ギャンブラー的な傾向も見せている。

ソラナは、特にミームコイン・トレーダーの間で取引活動の中心地として、今年の強気相場のスターの1つだ。SOLトークンも、前回の強気相場のピークだった2021年後半以来の高値更新に迫っている。

ビットワイズは今週初め、デラウェア州での法定信託(Statutory Trust)の登録を完了することで、ソラナETFの計画を予告した。最高投資責任者のマット・ホーガン(Matt Hougan)氏は、申請の事実を認めたが、それ以上のコメントは控えた。

この暗号資産投資会社は、アメリカの登録投資顧問に対して積極的にマーケティングを行っている。先月には、運用資産が50億ドル(約7750億円、1ドル=155円換算)に達したと報告した。

シカゴ・オプション取引所(Cboe)は、提案されている商品の取引所パートナーであり、11月21日に4つの申請すべてについて19b-4フォームを公開した。ETFの立ち上げに必要な書類の1つであるビットワイズのS-1フォームは、記事執筆時点で公開されていない。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ビットワイズの最高投資責任者、マット・ホーガン氏(Suzanne Cordiero/CoinDesk/Shutterstock)
|原文:Bitwise Joins Mounting Race for Solana ETF