本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は3.2。前回、RSIが80台かつダイバージェンスで、年内のターゲットとしたヘッドアンドショルダーの倍返しの1562万円にほぼ到達「そろそろ短期的な調整が入りそう」と申し上げた。
この水準はドル価の10万ドルとも重なる強めのレジスタンス。1度目のトライで跳ね返され、三角持ち合いを形成しながら、何度目かのトライで抜けるのが良く目にするパターン。RSIやボリンジャーも3月の形に似ており、高値更新には少し時間がかかりそう。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
3週間前に指摘した大きなヘッドアンドショルダーの倍返しで今後2-3か月の目途となる1562万円のターゲットにほぼ到達、前回は「トレンドは上だが、一旦スピード調整しそう」と申し上げた。今週に入っての失速は、まさにそのスピード調整が入った形か。
跳ね返された水準はちょうどドル価で10万ドルの節目となるレベルで、こうした強めのレジスタンスは、1回目のトライで跳ね返されて、半値押し程度まで調整、その後何度かトライして3-4回目で上抜けるといううのが良く目にするパターン。この場合は安値を徐々に切り上げていく三角持ち合いを形成する。
今回は11月11日からの上昇分の半値押しを割り込んだが、フィボナッチの61.8%でサポートされており、このまましばらく三角持ち合いを形成しそうな形となっており、安値を徐々に切り上げていくが、前回高値1550万円を抜けるには少し時間がかかりそうな形となっている。
評点:3
移動平均線
9日移動平均線、25日移動平均線ともに上向きだが、前者に少し陰りも見え始めている。
評点:4
一目均衡表
3役好転継続中。基準線が横ばいとなり、移動平均線と同様、若干ながら陰りが見えてきた。移動平均線・一目均衡表ともに4.5点のイメージで、前者を4とした分、こちらは5で評価した。
評点:5
ボリンジャーバンド
スクィーズが鮮明となり一旦、上昇一服。3月半ばのパターンに似ており、しばらく、もみ合いそうな格好。但し、中心線にサポートされており、このままずるずる下げるようには見えない。
評点:3
MACD
デッドクロス。
評点:1
RSI
前回「ダイバージェンスも現れ、急落ではないが少しスピード調整しそう」と申し上げた通り、一旦調整。RSIが80を超え、ダイバージェンスが発生し、横ばい圏に入った3月の相場に酷似。
評点:3
評点
※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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