- ビットコインが9万8700ドルに到達。暗号資産市場全体の上昇の中で3.3%上昇。
- シカゴ・マーカンタイル取引所のビットコイン先物が、先週の初到達に続いて2回目となる10万ドル超えを一時的に達成し、機関投資家の参加の強さを示している。
- ビットコインマイナーのビットディア、マラソン・デジタル・ホールディングス、ライオット・プラットフォームズも急騰し、コインベースやマイクロストラテジーなどの暗号資産関連株のパフォーマンスを上回った。
ビットコイン(BTC)は、1週間前に最初に10万ドルに挑戦したのに続き、29日金曜日に再びこの節目に近づいた。感謝祭後にアメリカのトレーダーが戻ってきたことに伴い、暗号資産(仮想通貨)価格が急上昇した。
CoinDeskビットコイン・インデックスは、アメリカ時間序盤にこのセッションの高値である9万8690ドル(約1480万円、1ドル150円換算)に達し、過去24時間で3.3%上昇した。同期間中、市場ベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)は6.2%急騰した。これは、アルトコインが上昇を主導したことを示している。エックス・アール・ピー(XRP)、カルダノ(ADA)、レンダー(RENDER)、ヘデラ(HBAR)はこの日に二桁の上昇を記録した。
アメリカの伝統的市場は、28日木曜日の祝日で休場した後、この日は取引時間が短縮された。アメリカで上場しているビットコインマイナー(ビットコイン価格の上昇だけでは必ずしも上昇しない)は上昇した。この上昇を主導したビットディア(Bitdeer)は15%上昇し、14ドル(約2100円)を超える史上最高値を記録した。マラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings)、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)などの主要マイナーはすべて、取引開始数時間で5%から10%上昇した。マイナーと比較すると、暗号資産関連株のコインベース(Coinbase)、マイクロストラテジー(MicroStrategy)、セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)のパフォーマンスは振るわなかった。
TradingViewのデータによると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物はこの日、一時的に10万ドルのレベルを超えた後、わずかに反落した。これは先週金曜日に初めてこの節目に到達して以来、2回目となる。
現物市場に対する先物の価格プレミアムは強い機関投資家の参加を示しており、ビットコインのCME先物の未決済建玉は過去最高水準にある。
ビットコインが今週9万1000ドルを下回った後、コインベース価格プレミアム(オフショア取引所バイナンスに対するコインベースのビットコイン現物価格を測定するもの)もプラス圏に戻った。コインベース価格プレミアムは、この上昇が主にアメリカの市場参加者によって牽引されていることを浮き彫りにしている。
CryptoQuantのキ・ヨン・ジュ(Ki Young Ju)CEOはX(旧Twitter)の投稿で、「注文サイズから判断すると、コインベースのクジラがこのビットコイン上昇を牽引している」と述べた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Price Makes Another Run at $100K as U.S. Traders Return After Thanksgiving