XRPが時価総額1000億ドル突破、2018年の水準に──リップルのRLUSDが承認間近か
  • XRPは、米国時間11月30日遅くに時価総額が1000億ドル(約15兆円、1ドル150円換算)を突破。
  • リップル社のRLUSDが承認されれば、まもなく一般向けに合法的に提供することが可能となり、12月4日にローンチされる可能性がある。
  • 強気派は現在、2ドルの水準を視野に入れており、以前苦戦していたXRPが力強さを取り戻したことを示すサインだ。

エックス・アール・ピー(XRP)は、過去数週間でカタリストが複数存在するなかで、数週間にわたる上昇が止まる兆しを見せず、11月30日遅くに時価総額が1000億ドル(約15兆円)を突破した。

XRPは11月29日から11月30日までの24時間で10%近く急騰し、1.92ドルの局所的高値を記録。これは、一時3.40ドルを超える史上最高値を付けた2018年1月と同じ水準だ。

CoinGeckoのデータによると、この急騰によりXRPの7日間の上昇率は30%に達し、ビットコイン(BTC)や他の主要暗号資産(仮想通貨)のパフォーマンスを上回った。30日間の上昇率は300%近くに達している。

11月30日の動きは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)が決済企業であるリップル(Ripple)社(XRPと密接な関係にある)に対し、同社のステーブルコイン「リップルUSD(Ripple USD:RLUSD)」の承認について示唆したというフォックス・ビジネス(Fox Business)の報道を受けたものだ。

リップル社が承認を得れば、RLUSDトークンを一般向けに合法的に提供することが可能となり、12月4日にローンチされる可能性がある。

過去数週間、ファンダメンタル面と規制面で複数の進展があったことでXRP価格が押し上げられ、強気派は現在、2ドルの水準を視野に入れている。以前は苦戦していたXRPが力強さを取り戻したことを示すサインだ。

XRPの上昇は11月初旬に始まった。これは、米大統領選で共和党が勝利したことで、XRPと密接に関係するリップル・ラボ(Ripple Labs)など、米国企業と関連のあるトークンに対する投資家の信頼が回復したためだ。また、一部のトレーダー、特により寛容な規制環境を予想するトレーダーは、米国におけるXRPのETF(上場投資信託)の登場を期待している。

XRPと米ドル建ての未決済建玉は先週、記録的水準に達し、20億枚(現在価格で約20億ドル、3000億円)を超える先物ポジションが、さらなる市場のボラティリティに賭けている。

|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:XRP Tops $100B Market Cap, Reaches 2018 Levels, as Ripple’s RLUSD Close to Approval