- XRPは大幅な価格上昇を経験しており、過去30日間で430%上昇し、2018年の水準に達した。
- クジラ(大口保有者)によるXRPの動きは前例のないもので、CryptoQuantのデータによると、過去1カ月間、クジラの活動が非常に活発化している。
- しかし、このクジラの活動は、潜在的な市場の天井を示している可能性がある。
エックス・アール・ピー(XRP)の価格は過去30日間で430%急騰し、2018年の価格水準に達し、その強さに驚く暗号資産(仮想通貨)トレーダーがXに多数現れた。上昇は11月初旬に始まり、アメリカ大統領選挙での共和党の勝利により、XRPに関連する企業であるリップル・ラボ(Ripple Labs)を含むアメリカ企業に関連するトークンへの投資家の信頼が再燃した。
クジラ(大口保有者)がこの動きに重要な役割を果たしている。CryptoQuantのデータ(大口保有者のウォレットと取引所間の動きを追跡したもの)によると、大口保有者の取引は、過去1カ月間、他のどの期間よりもはるかに高い水準で一貫して上昇している。
クジラは、その買い圧力や売り圧力によって市場を動かすことができるため、その動きを追跡することで市場センチメントを把握することができる。
例えば、取引所への暗号資産の流入が著しい場合、クジラが売りを準備している可能性を示唆し、弱気な市場トレンドのシグナルとなる可能性がある。逆に、取引所からの大量流出は、クジラによる蓄積を示している可能性があり、強気な展開となる可能性がある。
しかし、このような大口投資家の動きは、12月2日の投稿でCryptoQuantの寄稿アナリストであるWoominkyu氏が述べたように、小口投資家の流入時に洗練された参加者が売却を行うため、局所的なピークと一致する傾向がある。
「歴史的に、大口投資家から取引所への取引の大幅な急増(赤丸)は、XRP価格のピークと密接に一致している」とWoominkyu氏は述べている。「これは、大口投資家が局所的なピークまたはサイクルのピーク付近で売却するために、大量のXRPを取引所に移動させていることを示唆している」。
「大口投資家による取引所での最近の急激な動きは、XRPが2.3ドル付近に達した時期と一致している。これは、大口投資家が利益確定や市場活動の活発化に備えていることを示している可能性がある」とWoominkyu氏は付け加えた。
CoinDeskのデータによると、XRPは過去24時間で14%上昇し、ビットコインや他の主要な暗号資産を上回るパフォーマンスを見せた。トークンは週末にかけてソラナ(SOL)とテザー(USDT)を次々と抜き去り、3日の時点で時価総額第3位のトークンとなった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Records Highest Ever ‘Whale’ Activity as 7-Day Price Gains Near 100%