ビットコイン、ゴールドに対しても過去最高値に──サイクルのパターンは年内に12万ドルを示唆
  • ビットコイン価格はゴールドで39オンスに達し、史上最高値を更新した。
  • ビットコインは4年のサイクルに従っており、年末の目標価格は12万ドル前後となる。

ビットコイン(BTC)は、米ドルのライバルではなく、ゴールド(金)のライバルであると、ジェローム・パウエル(Jerome Powell)連邦準備制度理事会(FRB)議長は述べた。

時価総額最大の暗号資産(仮想通貨)は、アジア取引時間中に10万ドルを突破し、過去最高値の10万4000ドルを記録しただけでなく、ゴールドに換算しても過去最高値を更新し、約39オンスの価値となり、その取引ペアの最後の抵抗水準を突破した。その他、シルバー(銀)やS&P 500に対しても過去最高値を更新している。

Market price of bitcoin, priced in ounces of gold. (TradingView)
[ビットコインの金地金オンス建てチャート。:TradingView]

この価格変動により、ビットコインは現在、2兆ドル(約300兆円、1ドル=150円換算)を超える資産クラスとなっており、時価総額が2兆1400億ドル(約321兆円)のグーグル(Google)や2兆2900億ドル(約343兆5000億円)のアマゾン(Amazon)を追い抜く可能性が出てきた。トークンの価格が11万5000ドルに達し、世界第5位の資産となれば、その可能性は高まるだろう。

今後はどうなるのか

多くのデータポイントがビットコインの年末までの極めて強気な展開を示唆しているが、なぜなのだろうか。 2024年にはすでに132%上昇している。

2022年11月に暗号資産取引所FTXが破綻した際のサイクルの底値、つまり価格が1万5000ドル前後で推移していた時期を基準にすると、ビットコインはほぼ7倍に上昇している。

これは典型的なパターンだ。ビットコインの過去2回のサイクルの底値からの上昇を測定すると、現在のビットコインは、リターンという観点では、過去2回の中間に位置している。もしビットコインが、今回のサイクルの大部分でそうであったように、過去2回のサイクルの中間に位置して終わるのであれば、1トークンあたり12万ドル前後の価格が予想される。

BTC: Price Performance Since Cycle Low (Glassnode)
[ビットコインのサイクルにおける底値からの推移:Glassnode]

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin Hits Milestone vs. Gold as Cycle Pattern Flags $120K by Year-End: Van Straten