メルカリの子会社で暗号資産(仮想通貨)サービスを展開するメルコインは12月6日、暗号資産のつみたて機能において、メルペイ残高からの自動引き落としに対応すると発表した。これにより、メルカリでの売上金を暗号資産の定期購入に直接活用できるようになる。
従来、つみたて購入時に暗号資産取引口座の残高が不足している場合、指定の銀行口座からの自動引き落としによるチャージが標準仕様となっていた。メルペイ残高を利用する場合は、ユーザー自身による事前チャージが必要だったが、今回のアップデートでこの手順が不要となる。
機能拡充の背景には、暗号資産マーケットの上昇基調がある。国内暗号資産口座数が1100万を突破し、ビットコインが1BTCあたり1500万円の過去最高値を更新するなど、業界全体で拡大トレンドが続く。
ビットコインとイーサリアム(ETH)の取引を提供するメルコインも急速な成長を見せており、2025年6月期第1四半期(2024年7月-9月期)の暗号資産取引による収益は2億7100万円と、前年同期の3000万円から約9倍に増加している。
機能拡充を記念し、同社は渋谷スクランブルスクエア1階で体験型イベントを開催する。12月8日まで、仮想的なコインシャワーを体験できる撮影スペースを設置。併せて最大1万円分のビットコインが当たる抽選キャンペーンも実施する。
|文:栃山直樹
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