- XRPの日足チャートに強気フラッグが出現し、今後も強気相場が続く兆候を示している。
- デリビットでは、5ドルのコールオプションの取引量と建玉が際立っており、強気のセンチメントを示唆している。
エックス・アール・ピー(XRP)はホットな暗号資産(仮想通貨)であり、おそらく新しい大きな上昇の準備をしている。これが、価格チャートとオプション市場からのメッセージだ。
決済に特化した暗号資産であるXRPは、今週10%下落している。だが、この反落は強気フラッグの形をしている。このテクニカル分析パターンは通常、先行する急激な上昇トレンドとは逆方向に傾斜し、多くの場合、さらなる上昇に向けて強気派のエンジンを再充電する。
「ブレイクアウトは、先行するトレンドが急激かつ急勾配であれば、その方向で起こると予想される」と公認市場技術者でKirkpatrick & Companyの社長、チャールズ・カークパトリック(Charles Kirkpatrick)氏は、著書『Technical Analysis, the Complete Resource For Finance Market Technicians(テクニカル分析、金融市場技術者のための完全なリソース)』のなかで述べている。
「90%以上の上昇が先行するフラッグは、失敗率がほぼゼロで、平均リターンは69%だ」と同氏は付け加えた。
XRPは、12月3日までの4週間で2.9ドルまで500%近く上昇した後、強気フラッグを形成している。最終的にブレイクアウトすれば、5ドルまで上昇する余地がある。この潜在的な水準は、テクニカル分析の専門用語で「測定高さ法」として知られる方法を用い、ブレイクアウトポイント(現在約2.5ドル)に先行する上昇トレンドの規模を加算することで特定される。
興味深いことに、デリビットにおいて権利行使価格5ドルのコールオプションが活況を呈しており、その水準を超えると買い手にとって非対称的な上昇余地が生まれる。
データソースのアンバーデータ(Amberdata)によると、5ドルのコールは過去24時間で 2番目に取引されたXRPオプションで、取引量は170万契約に達している(1契約は1XRPを表す)。
また、デリビットのデータによると、5ドルのコールは想定建玉金額が125万ドル(約1億9000万円、1ドル152円換算)で、アウト・オブ・ザ・マネー以上の行使価格を持つコールオプションとして最も人気がある。買い手がマーケットメーカーではなく、トレーダーであると仮定すれば、この活発化は強気の姿勢を示している。
ただ、テクニカル分析のパターンが常に意図したとおりに機能するとは限らず、オプション市場のポジショニングは、価格動向の変化に応じて急速に反転する可能性があることに留意する必要があるかもしれない。したがって、市場全体のセンチメントを追跡することが極めて重要だ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:StockSnap/Pixabay
|原文:A Bullish XRP Flag Emerges as $5 Call Options Heat Up: Godbole