ビットコインは4カ月連続のプラスを目指す、来年1月も底堅い相場に期待【bitbankチャート分析】

月足は4カ月連続の陽線なるか

[出典:bitbank.cc]
  • 12月のビットコインは5%弱上昇しており、4カ月連続の陽線となる可能性があります。10月の月足が移動平均線(3EMA)を上回ってから、上昇トレンドが発生し、現在も続いています。先月は35%のプラスを記録し、短期的に大きく価格が上昇しました。今月は1600万円台で利益確定売りに押されるように上髭を形成していますが、価格は1500万円台を維持し、底堅く推移しています。

週足は先週大きな下落を記録

[出典:bitbank.cc]
  • 今月の週足は先週と同様にプラスで取引が始まりました。今月は初週から2週連続でプラスとなり、3週目に価格は過去最高値となる1665万円まで上昇しました。一方、3週目では利益確定売りが発生し、週足は6.7%の下落を記録しました。週足としては久々に5%を超えるマイナスとなりましたが、8週移動平均線(8EMA)の上位で推移しています。

日足は足元で移動平均線の下位で推移

[出典:bitbank.cc]
  • 12月は1446万円から取引が始まり、月の前半は底堅い推移となっていました。ほぼ移動平均線(14EME)の上位で推移し、買いが強い状態が続いていました。一方、先週は相場が一転し、6日連続でマイナスを記録しました。足元で日足は1510万円近辺で推移し、移動平均線の下位で推移しています。やや弱い値動きとなっていますが、長期では安値を切り上げており相場が崩れる形とはなっていません。ここ数カ月間は非常に強いチャートが形成されていましたが、日足では弱気シグナルも出始める相場となっています。

取引所保有BTCは減少が止まらず

[出典:Glassnode]
  • 取引所が保有するBTCの数量は、8月頃から減少傾向が継続しています。相場も同時期に底堅さを取り戻しています。多くのユーザーが取引所から現物を引き出す動きが見られ、供給不足が足元の価格上昇を巻き起こしていると考えられます。市場で売られる現物は減少しており、下値は堅いと予想されます。

先物取引の過熱感は年前半に及ばず

[出典:Glassnode]
  • 同指標は3カ月先の先物価格と現物価格の乖離率を表したものです。足元では先物取引が13%程度高く取引されていますが、今年の4月には30%まで上昇する場面がありました。4月には先物価格が現物から大きく乖離した際は、相場の過熱感から一旦の天井を付けましたが、現在の乖離率にはまだ上昇余地が残されており、相場の天井に達していないと考えられます。

まとめ

  • 月足と週足は引き続き移動平均線の上位で推移し、強気の値動きとなっています。一方、日足は移動平均線の下位での推移となり、年末に向けた利確売りが発生したことで、短期的二位は弱含む動きがみられます。長期的な相場としては、取引所保有BTCの減少や、先物取引でも強い過熱がみられないことから、相場が大きく崩れることは想定しづらい状況です。来月も相場が下がった際は買い戻しが入り、底堅く推移するでしょう。