XRP・XLM・ドージコイン、米国での需要が回復
  • XRP、XLM、ドージコインがコインベースとバイナンスで同等の価格で取引されている。
  • 12月にはコインベースにおいてディスカウントで取引されていた。
  • ディスカウントの縮小はアメリカ国内の需要の回復を反映している。

今週の暗号資産(仮想通貨)市場では、特に主要アルトコインであるエックス・アール・ピー(XRP)、ドージコイン(DOGE)、ステラルーメン(XLM)の価格が顕著に好転した。

これらの暗号資産は、アメリカ国内の需要の代理指標と考えられているナスダック上場の取引所コインベース(Coinbase)とオフショア大手のバイナンス(Binance)において、再びほぼ同じ価格となった。TradingViewのデータで示された。

先月後半に観察されたコインベースでの急激なディスカウントからの回復は、これらの市場におけるアメリカ国内の投資家の参加が再び活発化していることを示している。

[XRP、XLM、ドージコインのコインベースプレミアム指標(TradingView/CoinDesk)]

上記のチャートは、XRP、XLM、ドージコインのいわゆるコインベースプレミアム指標を示している。この指標はコインベースのドル建て価格とバイナンスのテザー(USDT)建て価格の差を測定するものだ。テザーは世界最大のステーブルコインであり、その価値は米ドルに1対1で連動している。

これら3つの暗号資産のコインベースプレミアムは12月初めに急上昇した。これはビットコイン(BTC)が10万8000ドル(約1674万円、1ドル155円換算)を超える史上最高値を記録したことで、リスクを取る姿勢が促進されたためだ。しかし、ビットコインの上昇トレンドは月の後半に勢いを失った。タカ派的な米連邦準備制度理事会(FRB)の予想が市場を支配し、アルトコインセクターの強気な期待を削いだためだ。

その後、プレミアムは急速にディスカウントに転じた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:PIX1861/Pixabay
|原文:XRP, XLM and DOGE See Recovery in Stateside Demand