- ビットコインが10万ドルを突破したのは4度目だ。
- 1月20日のアメリカ大統領就任式が、ビットコインがレンジを抜け出すきっかけとなる可能性がある。
- ビットコインの先物取引は12月19日以降、引き続き減少している。
1月15日にビットコイン(BTC)が一時的に10万ドルを超え(4度目のことになる)、価格が9万ドルから10万ドルのレンジで推移する中、トレーダーのセンチメントは恐怖から強欲へと変化した。
時価総額で最大の暗号資産(仮想通貨)は、以前のCoinDeskの調査が示したように、10万ドルを突破するには何度か試行が必要なのかもしれない。
12月17日に約10万8000ドルという史上最高値を記録して以来、ビットコインは2024年の7カ月間における調整局面と同様に、一連の安値を付け続けている。
しかし、9万ドルの価格水準は依然として堅調だ。この水準は重要なサポートとなり、ビットコインは1月13日に一時的に下回った以外は、11月18日以降、この水準を上回って推移している。いずれかの方向にブレイクするきっかけとなる可能性があるのは、1月20日のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領の就任式だ。
レバレッジのモニタリングも、市場の熱狂や強欲の度合いを判断する上で重要な要素だ。これは先物取引の未決済建玉を通じて観察することができる。
未決済建玉(オープン・インタレスト:OI)とは、市場における未決済のビットコイン先物契約の総数を指す。Coinglassのデータによると、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙で勝利した11月初旬以来、OIは最低水準を維持している。
チャートが示すように、12月19日の70万BTCから62万1000BTC(616億ドル、約9兆5480億円)に減少している。つまり、最近の価格変動はレバレッジ主導ではなく、現物主導だということだ。
公正な分析を行うには、価格によって変動するドル建てなどではなく、ビットコイン建ての建玉残高を比較することが重要だ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Revisits $100K as Trump Inauguration May Spur a Breakout: Van Straten