XRP、コインベースでの取引高でビットコインを上回る
  • XRPは、過去24時間でコインベースで最も多く取引された暗号資産だ。
  • バイナンスではビットコインが首位を維持している。
  • この相違は、アメリカの投資家によるXRPへの関心の高まりを浮き彫りにしている。

市場価値で第3位の暗号資産(仮想通貨)、エックス・アール・ピー(XRP)が、ナスダック上場の暗号資産取引所であり、アメリカの需要の代理と見なされているコインベース(Coinbase)で、ビットコイン(BTC)を抜いて最も取引される暗号資産となった。

ビットコインは、取引高で最大の取引所であるバイナンス(Binance)では最も多く取引される暗号資産としての地位を維持しているが、同取引所はアメリカの投資家は利用できない。

[コインベースにおける過去24時間の取引高:Coingecko]

取引高の傾向は、1週間前にコインベースプレミアム指標が予告したように、ブロックチェーンベースの決済ネットワーク「リップル(Ripple)」と密接に関連しているXRPのアメリカでの需要回復と一致している。

11月のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の当選後、最も値上がりしたXRPへの関心は、リップル社のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOが約2週間前に次期大統領と会談した後、さらに高まった。また、XRPの現物ETF(上場投資信託)がアメリカで承認されるのではないかという憶測も、これを後押ししている。

記事執筆時点で、XRP/USD(米ドル)のペアは、コインベースの24時間取引高68億6000万ドル(約1兆633億円、1ドル=155円換算)の約25%を占めていた。Coingeckoのデータによると、BTC/USDペアは2位、ETH/USDは3位で、それぞれ約20%、約7%を占めた。バイナンスでは、XRPは2番目に取引の多いコインだった。

11月以来、決済に重点を置いたXRPの価格は600%以上上昇し、3.33ドルと2017年以来の高値を記録した。CoinDeskとTradingViewのデータによると、今週だけでも評価額は30%以上増加した。

この上昇は、先物取引の記録的な未決済建玉残高と大口保有者の急増に支えられている。TradingViewとCoinMetricsが追跡しているデータによると、10万ドル(約1550万円)以上のXRPを保有するユニークアドレスの数は10万8540に増加している。

[10万ドル以上のXRPを保有するユニークアドレスの数。:TradingView/Coinmetrics]

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Volume Overtakes Bitcoin on Coinbase as U.S. Investor Interest Grows