カンボジアの電動三輪車をNFTで投資可能に──初回販売分は即完売

シンガポールを拠点にライドシェア事業や暗号資産(仮想通貨)関連サービス事業を展開するMVLグループの日本法人JMVLは、車両リース事業をブロックチェーン上で管理する新プラットフォーム「MUSUBI」の提供を開始した。

MUSUBIの特徴は、車両のリース契約をNFTで表現する点だ。日本の法人投資家はNFTを購入することで、カンボジアで運用される電動三輪自動車(電動トゥクトゥク)のオーナーとなる。車両は現地の運用会社ONiONを通じて、ライドシェアサービス「TADA」のドライバーに貸し出される。

投資家は、ブロックチェーン上で車両の運用状況をリアルタイムで確認できる。車両の現在地やバッテリー残量、ライドシェアの稼働状況などが可視化され、リース料の支払い状況も追跡可能だ。リース期間は2-3年で、年利回り5-10%程度のリターンが想定される。リース料は米ドルまたはビットコイン(BTC)での受け取りに対応している。

電動三輪車はカンボジアのONiON社製で、新車価格は4700ドル(約73万2000円、1ドル=155円換算)。現地のドライバーにとっては年収を超える金額だが、MUSUBIを通じたリース方式により、初期費用なしでの利用が可能となる。

第一弾として2024年11月から開始した電動三輪車18台分の販売は、2024年中に完売している。JMVLは引き続き、日本国内の法人を対象として電動三輪車のリース投資商品を販売する。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから