トランプ氏の公式ミームコイン「TRUMP」がCoinbase、Binanceに上場へ
  • Coinbase(コインベース)やBinance(バイナンス)などの大手暗号資産(仮想通貨)取引所は、公式のトランプ氏のミームコインTRUMPを上場する予定だ。
  • トランプ氏をモチーフにしたミームコインMAGAは、「政治的すぎる」という意見もあり、大手取引所に上場していない。

トランプ政権2期目の「公式」ミームコインは、コインベースやバイナンスなどの大手暗号資産取引所に上場される予定だと、各社が発表した。

コインベースは1月19日、TRUMPを上場する予定とXに投稿した。発表は、新しい資産に関する情報を提供するCoinbase Assetsが投稿したが、具体的な上場時期は明らかにされていない。

バイナンスも1月19日朝、TRUMPの取引を開始する予定と発表した。CoinGeckoによると、TRUMPはすでにBitget(ビットゲット)、KuCoin(クーコイン)、Kraken(クラーケン)などで取引されている。

オンチェーンデータによると、TRUMPの時価総額は76億ドル(約1兆1860億円、1ドル156円換算)強、取引高は約150億ドル(約2兆3400億円)にのぼる。

多くの大手暗号資産取引所がトランプ氏の公式ミームコインを熱狂的に受け入れている一方で、トランプ氏をモチーフにしたミームコインで、Political Finance(ポリファイ)トークンであるMAGAは、上場に苦戦した。

2024年初めに報じたように、ByBitとOKXは、政治色が強すぎるとの懸念から、TRUMPの上場申請を却下した。Krakenは上場申請に応じず、この件について公式に議論することはなかった。

CoinGeckoによると、イーサリアムベースのMAGAは、6月の最高値17.80ドルから84%下落しているが、現在も活発に取引されている。

公式ミームコインTRUMPの登場後、MAGAは大幅に下落し、週末には3.50ドルから1.44ドルに下落し、時価総額は1億5800万ドルから6400万ドルに低下した。

だが就任式前夜にトランプ氏をテーマにしたトークンへの関心が高まったためか、徐々に回復している。

TRUMPのトークノミクスはオンライン上で多くの批判にさらされており、トークン供給量の80%がCIC Digitalが所有するウォレットによって管理されていると指摘されている。

CIC Digitalは、2023年にトランプ氏をモチーフにしたNFTを発行したTrump Organization(トランプ・オーガニゼーション)の関連企業。OpenSeaのデータによると、トランプNFTへの関心は再び高まっており、24時間で2800件以上、765ETH(250万ドル、約3億9000万円)以上が取引された。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:BarBus/Pixabay
|原文:Coinbase, Binance Plan to List Donald Trump’s Official TRUMP Token After Its Phenomenal Debut