ソラナが史上最高値275ドルを記録、ソラナ基盤のトランプ氏公式ミームコイン「TRUMP」は時価総額80億ドル超え
  • ドナルド・トランプ氏の公式ミームコインは、ほぼ一夜にしてソラナ(Solana)エコシステムにおける新たな投機を活性化させた。
  • ソラナブロックチェーンが発行基盤として選ばれたことで、暗号資産ソラナ(SOL)の需要とセンチメントは高まった。

ドナルド・トランプ氏の公式ミームコインは、ほぼ一夜にしてソラナエコシステムにおける新たな投機を活性化させた。

ソラナブロックチェーンを基盤とする複数の大型トークンが1月18日に上昇し、ネイティブトークンのソラナ(SOL)が275ドル超の史上最高値を更新した。それは、トランプ氏が17日夜、ソラナ基盤のミームコイン「TRUMP」を自身の公式ミームコインとして支持したことによるものだ。

ソラナが発行チェーンとして選ばれたことで、ソラナの需要とセンチメントは高まった。

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ソラナの取引高は16日の30億ドルから、この24時間で260億ドル以上に上昇し、18日の値動きにより、週の上昇は46%以上となった。

これは、この3年間の最安値9ドルから約3000%上昇したことになる。2022年12月、暗号資産取引所FTXとその創業者でソラナの支援者として知られたサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏が崩壊し、ソラナに対する信頼は揺らいだ。

〈CoinGecko〉

トランプ氏の公式ミームコイン「TRUMP」は、17日夜遅く、ソラナブロックチェーン上で、エコシステム大手のJupiter(ジュピター)とMeteora(メテオラ)をはじめとするチームによって発行された。ジュピターのJUPトークンは、24時間で30%上昇した。

TRUMPの発売は、Trump Organization(トランプ・オーガニゼーション)の関連会社CIC Digital(CICデジタル)と、新たに設立されたFight Fight Fight(ファイト・ファイト・ファイト)が調整したとBBCが報じている。2社はTRUMPの80%を保有しており、3年間の権利確定期間が設けられている。この事業でトランプ氏がどれだけの利益を得るかは不明だ。

TRUMPの価格は、トークンが本当にトランプ氏によって支援されているのか、あるいは誰かがトランプ氏のアカウントをハッキングして偽トークンを発行したのか混乱が広がるなか、6時間足らずで数セントから14ドルまで急騰した。

20日のアジア時間午後には、44ドルを超えた。時価総額では、ペペコイン(PEPE)を抜いて、ドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)に次ぐ、3番目の規模のミームコインとなっている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Solana Hits $275 Lifetime Peak as Official Trump Memecoin Surges to $8B