ソラナ、トランプ氏ミームコインの熱狂で1日に3500万ドルの記録的な手数料
  • 1月18日にソラナブロックチェーン上でドナルド・トランプ氏の公式トークン(TRUMP)が発行されたことで、取引高が増加した。
  • 手数料は3500万ドル以上、収益は少なくとも1400万ドルに達した。

世界で最も利用されているブロックチェーンが、史上最大の1日当たりの手数料を獲得した。1月18日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の公式トークンであるTRUMPがソラナ(Solana)ブロックチェーン上で発行され、週末の取引高増加につながった。

18日から19日にかけて、ネットワークは3500万ドル(約54億2500万円、1ドル=155円換算)以上の手数料と少なくとも1400万ドル(約21億7000万円)の収益を生み出したことが、DeFiLlamaのデータから明らかになっている。この取引は600万のアクティブなアドレスから発生したものだ。

この手数料は、複数のAIエージェントトークンがネットワークに流入し、取引が過熱した11月22日の1400万ドル(約21億7000万円)に近い水準の2倍以上だ。

[DeFiLlama]

通常、取引の決済には数分の1セントしかかからない低コストのブロックチェーンとしては、このような手数料は非常に稀だ。TRUMPトークンは18日と19日に30億ドル(約4650億円)以上の取引高を記録し、ジュピター(Jupiter)など他のエコシステムでもトレーダーの関心が高まった。

また、ソラナが発行ネットワークとして選択されたことで、SOLトークンの需要とセンチメントが上昇したとCoinDeskは報じた。SOLの取引高は16日の30億ドル(約4650億円)から、この24時間で260億ドル(約3兆9000億円)以上に急騰し、18日の動きにより、週間の利益は46%以上上昇した。

SOLは、2022年12月に暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの崩壊と著名なソラナ支持者であるサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏によりネットワークに対する信頼が揺らいだ際の3年間の最安値9ドルから、約3000%上昇した。

19日の夜遅く、メラニア(Melania)大統領夫人が自身のミームコインを立ち上げたことで、TRUMPは一時50%急落した。大量の取引とネットワークリクエストにより、アジアの朝の時間帯には、エコシステムアプリケーションであるJitoとPhantomに一時的な遅延が発生したが、すぐに修正された。

Phantomは、Xへの投稿で1分あたり800万件の取引リクエストがあったことを報告した。それによると、ユーザーは24時間で1000万件、12億5000万ドル(約1937億5000万円)相当の取引を行った。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Solana Bags Record Daily Fees of $35M Amid Trump Memecoin Frenzy