- コナー氏は、イーサリアム財団のリーダーシップの交代を求める声が高まるなか、コミュニティを去る。
- ブテリン氏は現状、宮口氏の解任など財団のリーダーシップ刷新の要求をすべて退けている。
イーサリアムブロックチェーンの著名なコア開発者エリック・コナー(Eric Conner)氏は、エグゼクティブ・ディレクターの宮口あや氏の解任などイーサリアム財団(Ethereum Foundation)のリーダーシップ刷新案を共同創設者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が退けたことを理由に、11年近くにわたって所属したコミュニティを去った。
コナー氏は、イーサリアムの取引手数料の仕組みを変更したEIP-1559の共同執筆者。同氏は財団の正式な従業員ではないが、イーサリアムの初期の頃からアドバイスや投資を行い、エコシステムの成長を主導する人物の1人となっていた。
AI(人口知能)に重点を置いたプロトコルFresya.AIに参加すると、同氏はXに投稿した。
時価総額No.2のブロックチェーンであるイーサリアムの開発を監督するイーサリアム財団の指導体制を変更すべきという声をブテリン氏は一蹴した。
ブテリンはXへの投稿で、財団を管理するための「理事会」を創設したいが、それまでは自分がリーダーであると述べた。ブテリン氏のコメントは、エコシステムの関係者たちがリーダーシップの変更を求めているなかでの発言であり、創設メンバーのアンソニー・ドノフリオ(Anthony Donofrio)氏は、財団は道を見失っていると述べた。
イーサリアムは、スピードと効率の改善を目指してアップグレード「ペクトラ(Pectra)」を3月に実施する予定だ。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Duncan Rawlinson/Flickr Creative Common
|原文:Ethereum Core Developer Eric Conner Departs as Vitalik Dismisses Calls for Leadership Change