ビットコイン、米CPIを受けた下落から反発

予想をはるかに上回る米国のインフレデータを受けて、2月12日早朝に9万4000ドルをわずかに上回る水準まで下落していたビットコイン(BTC)は一転して、9万7500ドルまで反発した。
他のデジタル資産も安値から上昇しているが、ビットコインは過去24時間で1.4%上昇し、より広範な暗号資産(仮想通貨)市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexの0.5%上昇を上回っている。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は2日連続で議会証言を行い、12日発表の消費者物価指数(CPI)について、インフレ率は目標に近づいているが、まだ達成はしていないことを示すものだと語った。
ビットコイン価格は、1月20日のトランプ大統領就任式前の数時間に10万9000ドル超のピークに達し、その後は下落トレンドにある。12日朝の安値から約4%の反転は、満足した弱気派が利食いしたに過ぎない可能性がある。
米国株も最悪の水準から反発し、ナスダックは1%以上下げた後、わずかな下げにとどまっている。
また、トランプ大統領がウクライナ戦争の終結に関して、ロシアのプーチン大統領と非常に生産的な電話会談を行ったと語ったことも、暗号資産と伝統的な市場のムードを明るくしている要因かもしれない。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Turns Higher, Reversing CPI-Related Tumble