ビットコイン、5週末連続の下落を脱するか
  • ビットコインの価格は週末、5週連続で下落している。
  • これは普通ではないと、あるアナリストは述べ、週末の値動きは2024年を通して、どちらかといえば穏やかな傾向にあったと指摘した。
  • 2月14日の米国取引時間序盤の上昇はすぐに立ち消えとなった。

ビットコイン(BTC)は2月14日、米国取引セッション序盤に小幅な上昇を見せたが、その動きはすぐに消えた。強気派は週末を前にポジションを軽くしているのだろうか?そうだとしてもおかしくはないだろう。

英銀大手スタンダード・チャータードのジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は14日、ビットコインの価格はこれまで、週末(米東部標準時の金曜日午後5時から日曜日の同時刻まで)に5週連続で下落していると述べた。

この期間にあった懸念事項と言えば、中国のディープシーク(DeepSeek)が手がけるAIのニュースとトランプ関税の恐れだった。

「これは普通ではない」とケンドリック氏は指摘し、2024年を通して週末の値動きはどちらかといえば穏やかで、代わりに月曜日と金曜日が大きな動きに注意を払うべき曜日であったと述べた。

2024年以降の曜日ごとのBTCの平均リターン(Geoff Kendrick/StanChart)

金曜日のラリーは失速

14日早朝の動きに目を向けると、1月の米小売売上高データの発表後、ビットコインは短期間で9万7600ドルまで約1.5%上昇した。小売売上高はエコノミストの予想を大きく下回り、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが今年上半期に再び検討されるかもしれないとの期待を抱かせた。

その後、ビットコイン価格は9万6400ドルと、ほぼデータ発表前の水準に戻っている。

来る週末に恐れを感じている人がさらに考慮するべきは、月曜日が大統領の日で休みのアメリカでは、今週末は3連休になるという点である。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Looks to Break Long Streak of Weekend Skids