ビットコインを他の暗号資産と「一括り」にすべきではない:チェコ中央銀行総裁
  • チェコ中央銀行のアレシュ・ミフル総裁は、ビットコインと暗号資産の違いを認識していることを明らかにした。
  • 同氏のコメントは、ここ数日で注目を集めたミームコインのラグプルの後に発表された。
  • チェコ中央銀行は現在、ビットコインも含む代替資産をバランスシートに加えることの潜在的なメリットを検討している。

チェコ中央銀行のアレシュ・ミフル(Ales Michl)総裁は19日、中央銀行のバランスシートにビットコイン(BTC)を追加する可能性についてのキャンペーンを継続し、暗号資産(仮想通貨)市場全体によってビットコインが受けた風評被害に不満を抱いている人々への励ましの言葉も述べた。

暗号資産市場は「失敗と成功」を経験するだろう、とミフル氏はXの長めの投稿で述べ、「しかし、ビットコインは別の話だ。ビットコインを他の暗号資産と一括りにすべきではない」と付け加えた。

すでに不健全なミームコインの熱狂が新たな詐欺レベルに達した過去数日の出来事の後に、ミフル氏がこの投稿をしたのは、偶然ではないかもしれない。これには、バイナンス(Binance)の創設者であるチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏とアルゼンチン大統領のハビエル・ミレイ(Javier Milei)氏が助長したラグプルも含まれていた。

ミフル氏は先月、チェコ中央銀行がビットコインを含む代替資産をバランスシートに追加することを検討する提案を提出し、ビットコイン市場の注目を集めた。この提案は銀行理事会によって承認されたが、同氏は19日、これは分析の初期段階に過ぎないと改めて述べた。

ミフル氏は「我々中央銀行はビットコインを研究し、その基盤となっている技術を調査すべきだ」と述べたうえで、「ビットコインの研究は我々に害を及ぼさない。むしろ、我々を強化することになる」と付け加えた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Bitcoin Not to Be ‘Lumped Together’ With Crypto: Czech Central Bank Chief Michl