ビットコイン、小幅上昇──アトランタ連銀総裁のハト派発言を受けて

2025年に米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを実施する可能性を諦めつつあった投資家たちは2月20日、アトランタ連銀のボスティック総裁の控えめなハト派的発言に驚かされた。

「雇用の見通しは安定していると見ているが、減速の兆候は蓄積しつつある」と、20日に発表された論文の中でボスティック氏は述べた。

ボスティック氏は、失業者が仕事を見つけるのは数カ月前より難しくなっており、就職の可能性は新型コロナウイルスのパンデミック前より低くなっていると指摘。「その結果、平均失業期間は8月よりも3週間ほど長くなっている」と述べた。

また、ZillowやRedfinのような不動産情報プラットフォームで見られる家賃上昇の鈍化が政府の物価統計に反映されるにつれて、インフレ率も緩やかになると予想している。

ボスティック氏は、FRBの現在の金融スタンスを緩やかに抑制的なものと呼び、2025年に2回の利下げを予想していると述べた。

ボスティック氏の発言を受け、米10年債利回りとドル相場はともに少し下落し、ビットコイン(BTC)価格は約0.5%高の9万7600ドルまで上昇した。

|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Boosted a Bit by Dovish Comments From Fed’s Bostic