月足は6ヶ月ぶりの陰線に、昨年9月からの上昇トレンドに陰り【bitbankチャート分析】り

月足は久々の陰線がほぼ確定

- 2月の月足は現在20%ほど下落しています。昨年からの連続陽線記録は5ヶ月でストップとなりそうです。これまで強い上昇トレンドが継続していましたが、今月は久々のマイナス月となるでしょう。また月足は移動平均線を下回っており、弱気の値動きに転じることになります。陰線としてはここ2年で最も大きなものとなりそうです。まだ上昇トレンドが終了したことを判断することは時期尚早ですが、注意すべき月足となりました。
週足は全てマイナスを記録

- 2月の週足はかなり弱気の動きとなりました。今週も現在のところ12%ほど下落しており、4週連続の陰線がほぼ確定しています。今月は外国為替市場で4%近く円高が進行したため、対円のビットコイン価格にも影響を及ぼしました。週足は8週移動平均線(1435万円)を大きく下回ってきており、これまでの強かったテクニカルから弱気に転じています。
サポート割れから下落方向への動きが加速

- 価格は現在1260万円台で推移しており、1月に記録した最高値1710万円から25%下落した水準となっています。2月の日足の値動きはなかなか移動平均線(14EMA)を超えることができない展開となり、上値を切り下げました。先月までは1430万円近辺のサポートラインを維持し、何度か反発する動きもありましたが、今週はサポートラインを完全に割り込みました。一時1226万円まで下落し、昨年11月以来の水準となりました。価格下落が続いたため、オシレーターのRSIは昨年8月以来となる30を下回りました。短期的には買い戻しが入ってもおかしくない価格水準となっています。
ロングポジションは大きな清算が発生

- 今週は価格が大きく下落したため、日次のロングポジションの清算が1億ドルを超えてきました。これは昨年8月に記録して以来の大きい清算となりました。サポートを割れたことで清算が走りました。前回の1億ドルの清算後には相場が持ち直しましたが、今回はどうなるか注目です。
ハッシュレートは高い数値を維持

- 価格は大きく下げていますが、ハッシュレートは最高値圏で推移しています。30日移動平均線(緑)が60日移動平均線(青)を上回っており、上昇傾向となっています。マイナーはビットコインを掘り続けており、強気の姿勢を崩していません。ハッシュレートが下落し始めるとマイナーからの売りも出やすくなるため、警戒が必要となります。
まとめ
- 2月のチャートはこれまでとは一転し、月足から日足まで弱気な形となっています。かなり大きめの調整が入りました。昨年9月か今年の1月までは強い上昇となっていましたが、上昇分の約50%を戻す動きとなりました。相場は悲観的になり短期的には売られ過ぎ水準となっているため、3月には反発の動きもあるでしょう。一方、相場は上昇一辺倒から変化しており、反発した際は戻り売りも出やすい状況です。再度上昇トレンド入りするには、さらなる調整期間が必要になると考えられ、3月は揉み合う動きが予想されます。