gumiのブロックチェーン事業、売上高257%増で黒字転換──第3四半期決算

ゲーム開発のgumiは12日、2025年4月期第3四半期連結決算を発表した。同社のブロックチェーン等事業は売上高18億1157万円(前年同期比257.1%増)、営業利益3億239万円(前年同期は13億5678万円の損失)と大幅な業績改善を実現した。

ブロックチェーン技術を活用した推し活プラットフォーム「OSHI3」関連のゲーム売上や、同プロジェクトの基軸トークン「OSHI」の受領が増収に寄与。

また、ノード運営のポートフォリオ最適化により良質なトークンを保有し安定収益を創出したことも業績向上の要因となったと分析している。暗号資産(仮想通貨)評価益として、8億4830万円(前年同期比184.8%増)を計上している。

[決算説明資料から]

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同社全体では売上高74億514万円(前年同期比14.6%減)、営業利益2億9969万円(前年同期は30億2952万円の損失)と黒字転換を達成した。

同社は同日、子会社のgC LabsとTIS株式会社による合弁会社「Hinode Technologies」の設立を発表。新会社はブロックチェーンのノード運営と暗号資産会計管理システムの提供を手掛ける予定だ。またgumiはビットコイン10億円分の購入を決議するなど、Web3事業の積極展開を加速させている。

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|文:栃山直樹
|画像:gumiウェブサイトから(キャプチャ)