マトリックス法によるテクニカル分析(2025/3/14)下げ止まりそうだが、下げ止まってはいない【楽天ウォレット】

本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

サマリー

総合評点は2.3。前回「売られすぎゾーン脱出も安心するのはまだ早い」と申し上げたが、三角持ち合いを下抜け勝負あり。200日移動平均線も下抜け、レジスタンスに。

但し、その割に相場は走らず、売り圧力にも陰りが見える。底打ちを示唆するサインもいくつか見えており、200日移動平均線と半値戻しが重なる1280~1285万円を抜ければ、ヘッドアンドショルダーが完成し底打ち感が出て来そう。逆に言えば、下げ止まりそうだが、下げ止まってはおらず、安値1125万円を更新する可能性も十分ある。

なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD  のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。

パターン分析

パターン分析
〈日足〉
パターン分析
〈1時間足〉

前回、セリングクライマックス気味に切り返したが、三角持ち合いを形成、方向感はまだ出ておらず、完全に下げ止まったとも言えない、と申し上げた。結局、その三角持ち合いを下抜け、前回安値を更新し、勝負あり。

ただ、下げが加速しても不思議は無い形だったが、意外と下げ渋っており、1時間足で見るとヘッドアンドショルダーが完成しそうな形となっている。一時ネックラインを抜けたかにも見えるもダマしに終わっているが、再トライする可能性もある。3月2日の高値1440万円と今回安値1125万円の半値戻し1283万円辺りを抜ければ、ヘッドアンドショルダーもクリアに完成、一旦底打ち感が出てきそうだ。逆に言えばまだ下げ止まってはいない。要は、下げ止まりそうだが、まだそうとは言えない、と言ったところか。

評点:3

移動平均線

移動平均線

200日移動平均線を割り込み勝負あり。逆に1280万円近辺で上値を押さえられている。底打ちするには、まずこのラインを突破する必要があり、逆にここで抜けられなければ1か月単位でレジスタンスとなりそうだ。

評点:2

一目均衡表

一目均衡表

3役逆転の売りサイン継続。

評点:1

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド

下向きのトレンド継続。

評点:2

MACD

MACD

ゴールデンクロスはダマしに終わりデッドクロス発生。ただ再びゴールデンクロスしそうにも見える。

評点:2

RSI

RSI

30台後半で横ばい、シャープに下げるローソク足とダイバージェンス気味。底打ちを示唆している可能性も。

評点:4

評点

評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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