金が歴史的上昇でビットコインを引き離すも、トレンドは反転する可能性
  • 過去30日間で金ETFへの流入額は100億ドル(約1億4800億円、1ドル148円換算)、ビットコインETFからの流出額は50億ドル(約7400億円)で、この乖離は反転するとバイトツリーの創設者、チャーリー・モリス氏は予測。
  • 金ETFへの資金流入、地政学的リスク、米国の関税への懸念により、金のスポット価格は今年15%超の上昇となり3002ドルに達した。

金のスポット価格は初めて1オンスあたり3000ドルを突破し、その後2990ドルまで下落。4月受け渡しの金先物も、13日に3000ドルの大台を突破した。

ETFへの力強い資金流入、地政学的な不確実性、そしてドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による関税協議が続くなかでの米国株に対する継続的な懸念によって、貴金属は今年15%超の上昇となっている。

[金が1オンスあたり3000ドルを突破(TradingView)]

一方、英ポンド建ての金価格は、史上最高値の2363ポンドにまだ達しておらず、現在はその水準より300ポンドほど低い水準にある。

バイトツリー(ByteTree)の創設者で、ビットコイン(BTC)と金の両方を含むBOLD ETFのマネージャーであるチャーリー・モリス(Charlie Morris)氏は、金ETFとビットコインETFの間に乖離があることを指摘し、このトレンドはすぐに反転すると予想している。

「過去30日間で、金ETFには100億ドル(約1兆4800億円)の資金流入があり、ビットコインETFでは50億ドル(約7400億円)の資金流出があった」と同氏は指摘。「いつものように、遅かれ早かれ、資金の流れは再び逆転するだろう」

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:shutterstock
|原文:Gold’s Historic Rally Leaves Bitcoin Behind, But the Trend May Reverse
※編集部より:本文を修正して、更新しました。3月15日11時13分