NFTマーケットプレイスX2Y2、取引高激減で閉鎖へ

- かつてNFTの主要マーケットプレイスであったX2Y2が、今月末で閉鎖される。
- 取引高が90%近く減少したNFT市場の衰退により、X2Y2はネットワーク効果の維持に苦戦することになった。
- X2Y2チームは、AIを活用した分散型金融ツールに特化した新プロジェクトに移行する。
2021年のNFTブームの際、一時は取引高でオープンシー(OpenSea)に次ぐ地位を築いていたNFTマーケットプレースのX2Y2が、4月30日をもって3年の歴史に幕を閉じ、閉鎖されることになった。
この決定は、より広範なNFT市場が低迷を続ける中で下された。取引高はピーク時から90%近く減少しており、X2Y2は市場の成功に不可欠なネットワーク効果の維持に苦戦している、とチームは述べた。
「マーケットプレイスはネットワーク効果に生死がかかっている」と創設者のTP氏は述べ、「3年を経て、次に進む時が来たのは明らかだ」と続けた。
X2Y2は2022年にスタートし、TokenTerminalのデータによると、取引高はこれまでに56億ドル(約8400億円、1ドル=150円換算)に達した。

同プラットフォームに関連するスマートコントラクトは引き続き運用されるが、ユーザーはシャットダウン日までに資産を引き出すか、アクティビティを移行することが推奨される。
マーケットプレイスのネイティブトークンX2Y2の価格は、この発表を受けて10.7%下落し、現在0.001ドル強で取引されている。同トークンは過去2年間で価値の97.7%を失っている。
X2Y2チームは、AIを活用した分散型金融ツールに関連する新しいプロジェクトに軸足を移すと述べた。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:NFT Marketplace X2Y2 to Shut Down After Trading Volumes Collapsed