リップル、ステーブルコイン「RLUSD」をクロスボーダー決済システムに統合
  • リップル社は、同社のステーブルコインRLUSDを、「リップル・ペイメンツ」と呼ばれるクロスボーダー決済システムに統合。
  • ステーブルコインは急速に成長している資産クラスである。リップルはニューヨーク州金融サービス局から規制当局の承認を得て、競争が激化する市場に12月に参入。
  • RLUSDの成長は「社内の予測を上回っており」、リップルはNGOと協力して援助分配のためのステーブルコインを模索していると、同社のステーブルコイン担当シニアバイスプレジデント、ジャック・マクドナルド氏は述べた。

XRP Ledger (XRP)と密接に結びついた企業向けのブロックチェーンサービスであるリップル(Ripple)社は2日、ステーブルコイン「リップルUSD (RLUSD)」の採用を促進するため、同社のクロスボーダー決済システムに統合したと発表した。

クロスボーダー決済のプロバイダーのBKK ForexやiSendなど、リップル・ペイメンツ(Ripple Payments)の一部顧客は、すでにこのステーブルコインを使用して財務業務を改善しているとリップルは述べた。同社は、決済システムの顧客へのトークンの提供をさらに拡大する計画だ。

さらに、暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケン(Kraken)は、LMAXとBitstampにRLUSDが最近上場したことに続き、RLUSDをプラットフォームに追加した。

リップルは12月にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から規制当局の承認を受けたあと、短期米国債を裏付けとする暗号資産で、急成長するステーブルコイン市場に参入した。

それ以来、RLUSDの時価総額は2億4400万ドル(約361億1000万円、1ドル148円換算)に達し、過去1カ月で87%増加し、月間送金量は8億6000万ドル(約1272億8000万円)に達したことがrwa.xyzのデータで示されている。

リップルのステーブルコイン担当シニアバイスプレジデント、ジャック・マクドナルド(Jack McDonald)氏は声明で、RLUSDの成長は「社内の予測を上回っており」、採用は複数の金融セクターに及んでいると述べた。同社はNGOと協力して、より効率的な援助分配のためのステーブルコインを模索していると、同氏は付け加えた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Ripple Integrates RLUSD Stablecoin Into Cross-Border Payments System