ビットコインは11月23日土曜日、米中の貿易戦争が続き、世界経済が低迷するなか、心理的な価格レンジとなっていた7000ドルを下回った。
香港をめぐる大統領補佐官の発言
ビットコイン(BTC)は協定世界時24日22時46分頃、当面の支持線とみられていた7000ドルを下回った。CoinDeskのビットコイン・プライス・インデックスによると、本記事執筆時には6924ドルで取引されている(記事翻訳時の日本時間25日14時頃には、6659ドル)。
価格の急落は株式市場が22日、わずかに下落したことと歩調を合わせた。これはおそらく、トランプ大統領は香港で進行中の危機に対して目をふさぐことはないとの国家安全保障問題担当大統領補佐官ロバート・オブライエン(Robert O’Brien)氏の発言の影響だろう。
香港の事態は、世界経済の先行きを左右する貿易戦争に終止符を打とうとしている米中の取り組みを複雑なものにする可能性がある。
その結果として、株式市場ではS&P500指数は横ばいとなり、わずかに0.2%上昇して、3110.29となった。
マーケットウォッチ(MarketWatch)のデータによると、ダウ工業株30種平均は0.39%高の2万7875ドル62セント、ナスダック総合指数は0.16%高の8519ドル88セントで週を終えた。
ビットコインは下落したが、資本がビットコインから株式市場に移っていることを示す兆候はない。
仮想通貨データ提供企業、メサーリ(Messari)によると、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など他の主要な仮想通貨も、それぞれ7.38%、4.29%下落した。
これらの仮想通貨の時価総額も110億ドル減少し、ここ24時間の高値2010億ドルから1900億ドルとなった。
注:筆者は記事執筆時、いかなる仮想通貨も保有していない。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin Dips Below $7K As Traditional Markets Flatline